>>633
そりゃバックにはキリスト教があるからだよ

中世のカトリック教会は、「蓄財は罪」と教えました。
だから、おカネが貯まったら教会に寄付することが奨励されていました。
「金儲けは罪」「教会に寄進をすれば救われる」という教えでは、
頑張って、おカネを稼ごうというモチベーションが起こりません。
蓄財より消費に励み、教会にどんどん寄進するような国民性が育まれていったのです。

現在、財政赤字に陥っている南欧諸国とアイルランド、そしてポピュリズムが蔓延した
南米の多くがカトリック教国であるのは、偶然ではありません。

ロシアは、国土も広く、資源にも恵まれている。それなのに経済が弱く、世界を牽引するような大企業が生まれなかったのは、なぜでしょうか。
これもキリスト教が大いに関係しています。西ヨーロッパのキリスト教は、罪の意識が強い。「原罪」といって、
「人間は生まれながらに罪を負っている。だから、その罪を清めないと神様に救ってもらえない」という教えです。
どうやってその原罪を清めるかというと、カトリックは教会に一生懸命寄付をすること、プロテスタントは勤勉に働くことが奨励されたのです。

・・・だからアメリカとドイツ、イギリスは世界有数の大国になれたのです。

ところがギリシャからロシアに広まった正教会(東方教会)は、もともと原罪の意識が希薄なのです。
そういう意味で、「何かを一生懸命やらなければ」という切迫感が乏しい。だから、カトリックとは違う理由で、勤労意欲も希薄なのです。