戦艦ビスマルクの射法

1 英米海軍と同じく基本的には主砲全門の斉射による一斉打方で,まず試射を行ない、以後はその弾着を見ながら適宜修正を加えていくという方式である。

2 試射法は,日本海軍とは異なり初弾精度の悪さから比較的近距離においても階梯射を用いて適正照尺を得る方法が一般的であった。

3 また本射は急斉射というよりは,照準と射撃計算の状況のよい瞬間を選んで次々と撃っていくというもの
  日本海軍のような規則正しい斉射間隔をもってするものとは異なる。

4 英海軍においては,本射においては測的結果による射距離線の中心に対して順次100〜200ヤード程度の差の加算減算を繰り返して射弾を散布させる方式が一般的となったが
  ドイツ海軍は従来どおり,射距離線の中心に対して射撃し,その弾着結果を見てその都度修正を行なう標準的な方法であった。

「世界の艦船」2015年7月号 P86 特集ナチス・ドイツの新戦艦より

日本海軍と比べてどうか?