>>402
> 回収した電力の使い途
さてココで>>350を復習。
「蒸気タービンは乙と機械的に連結」しており、発電機原動機たる乙機関も、幾らかのアイドリング運転が可能です。
極論、ガスタービン単体でのアイドリング運転下限を下回る低負荷率運転であっても、蒸気タービンの助力のもと運転可能性が生じます。

> GTCCって、GT機関側の出力を絞っても、HRSG側は効率的に運転でける
その点の説明は>>381下段のとおりです。
HRSG流入ガス流量が過度に減少してHRSG内のガス流れに乱れや死水を生じる条件だとまた話が複雑ですが、基本的には
1.ガスタービン排気流量はガスタービン出力に応じて単純に増減する ※簡単なn乗比例や有限次多項式とは限らない
2.熱交換器の伝熱面積が同じ場合、熱媒体の流量と対数平均温度差は反比例する。また、対数平均温度差が小さいほど熱交換器の伝熱効率は高い
∴熱交換器たるHRSGに流量する排気流量が小さい方が、原理的には伝熱効率が高い
という関係になります。

>>404
> GTCCでは概ね1.5倍の効率アップが可能であるという実機による実績
なお、その実績に要求されるHRSG規模↓ ※Smart-AHATの場合
 ttps://www.mhps.com/products/thermal_power_plant/gas_turbin/technology/images/smart_ahat_02.jpg
寸法は入ってないけど、H-50に比してHRSGだけでも概ね10〜20倍の容積は有りそう。

> 実機による実績
ついでに、GE社提供の客船「ミレニアム」号における運転実績。
つ 日本財団図書館(電子図書館) 第503分科会「新エンジンシステム等の調査研究」成果報告書 3.9 コンバインドサイクル機関
 ttps://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00363/contents/006.htm
> 表3.9.1−1 エネルギーバランス
実績として、当該COGES機関では蒸気タービンの出力はガスタービンの14.8〜16.3%に過ぎず、約33%で想定した両棲HRSGよりも比率が小さい。
まぁ2ON1構成の上にGTにLM2500+を使用して、更にGT排気は全量をHRSGに通している模様なので、両棲式HRSGとは仕様差は割と大きいけど。

うーむ、排気ガス合流HRSGが露骨に難しいのは事実ではあるし、甲機関と乙機関のHRSGは別建てでも良いのかなぁ。