高性能なSTOVLが作れるのであれば、その同じ技術、STOVLを実現する性能容積をもって、より高性能な
CTOLが作られるだけなので。

STOVLがその優位を得たいのであれば機体性能ではなく部隊運用で特徴を発揮するのが筋だけど、そこ
で最大の特徴である艦上運用における航空艤装への要求の低さとは、ホークアイによって元の木阿弥に
なってしまうからこそのC型の開発なわけで。

ついでに言えば制海艦構想とは正規空母をVTOL空母に置き換えてしまえ、というものではなく。

東西冷戦において、欧州でおっ始まったら大船団を仕立てて救援しなきゃならないけど、そのときに船団を
護衛する航空プラットフォームをハイローに分けて、ローの側として対潜ヘリ空母をいっぱい作れないかな、
が根っことなる。ズムウォルト海軍作戦部長の代でSCSを研究したときは、対潜ヘリ14機で露助の原潜相手
にASWをやって、3機のハリアーがベアの触接を断つ算段だった。1970年での建造費の見積もりは1億ドル
で、同じ年に契約を結んだアイゼンハワーが6億7900万ドルだったから、次は8億ドルくらいかな? ならその
1/8でできないかな?という。

75年にSCSの艦載機増やして速度も増やしてVSSにしたら満載3万トン弱で価格はCVNの1/4になっていた。

72年から始まったCVVの研究は、仕事はできるが寸法は最小の空母を目指していたはずが、CVNが24億
ドルで建造できそうだというのに15億ドルの見積もりになって、中止と。