空母の平射砲装備は興味深い話題

よく言われるのは、レキシントン級や赤城加賀みたいな黎明期、空母の用法が定まらないからとりあえず装備しましたという話

ただ、その後も加賀が改装で8インチ砲塔を下ろしたあとも、砲郭にわざわざ4門追加して8インチ10門をキープしたことや、ミッドウェイ級にも8インチや6インチ平射砲が検討されたように、戦前の設計艦は時期を問わずに平射砲装備が考慮されている

更に、平射砲が装備されなかった艦も、巡洋艦主砲に耐える装甲を軒並み施していたことからも、空母が敵水上艦と会敵する可能性はWW2寸前まで現実のものとして想定されていたことが分かる

実際の空母と水上艦の戦闘としては、グロリアスがシャルンホルストに沈められており、想定していたとおりのことが起きている
一方、サマールに見るとおり、急速発艦さえできれば護衛空母であっても戦艦巡洋艦に搭載機で有効な反撃ができることが明らかになったが、これは空母史のなかで結構特筆すべき出来事じゃなかったかと思う

ただ、その教訓が空母設計に生かされる前に、大口径砲装備の大型水上艦が退場してしまったけど