昭和十七年六月十一日 (木曜日) 朝刊 中外商業新報(現:日本経済新聞)

大本營發表 (六月十日 午後三時三卅分)東太平洋全海域に作戦中の帝國海軍部隊は
六月四日アリユーシャン列島の敵據點ダツチハーバー並に同列島一帯を急襲し四日、
五日兩日に亘り反覆これを攻撃せり、一方同五日洋心の敵根據地ミツドウエーに對
し猛烈なる强襲を敢行すると共に同方面に揄中の米國艦隊を捕捉猛攻を加へ敵海
上及航空兵力並に重要軍事施設に甚大なる被害を與へたり、更に同七日以後陸軍部
隊と緊密なる協同の下にアリユーシヤン列島の諸処要點を攻略し目下尚作戦續行中
なり、現在迄に判明せる戰火左の如し

敵空母二隻(エンタープライズ型・ホーネツト型)撃沈
撃墜破せる敵機百卅四

やったか?