昨今の戦力状況では、そもそも根本的に仕様と要求能力とがミスマッチを起こしている模様。


新型ドイツ軍艦は不合格、背景に何が
海上試運転で設計ミスが判明、海軍の指示あいまいか
http://jp.wsj.com/articles/SB12404974170281193886104583639271413624366

> この125型フリゲート艦「バーデン・ビュルテンベルク」(排水量7000トン)は、相次ぐ遅れを経て2016年に海上
>試運転のため引き渡されたが、先月になって予想外の設計ミスがあると判断された。使える代物ではなかった
>のだ。
> 防衛専門家は、最近まで船体が著しく右に傾いていたほか、搭載ソフトウエアにバグがあるうえ、見当違いの
>武器を装備していると指摘。こうした欠陥の背後にはより根深くて厄介な問題があると述べる。軍事の専門知識を
>持つ人材が減っているうえ、ドイツの軍隊が何のためにあるかを巡る指導者たちの混乱が大きくなっているという。

>欠陥が生じたのはドイツ軍指導部が艦船の仕様を巡る判断で揺れていたためだと専門家は指摘する。
> 2003年に艦船建造の立案が始まった時、海軍は万能型の艦船を望んでいた。バルト海でロシアの駆逐艦と
>事を構えることができ、熱帯水域で人道的任務の旗艦として活躍できるような船だ。05年になると、従来型艦船の
>重火器の全てを搭載する必要はなく、海兵隊の派遣を含め、地上にいる敵の攻撃にもっと的を絞るべきだと判断
>した。だがバルト海でロシアが攻撃的姿勢を強めていることを踏まえると、この判断は誤算だったようだと海軍
>専門家は言う。同艦は交代する旧フリゲート艦のほぼ2倍の重量があり、搭載する武器の追加は極めて難しい
>という。
> 防衛専門家たちによれば、今回のフリゲート艦に絡む混乱は、海軍、軍関連エンジニア、そして政府の防衛
>装備調達機関が長年にわたって大型プロジェクトを手掛けておらず、ノウハウを失っていることを示していると
>いう。