駆逐艦の廉価版?みたいな案がいっぱい出てるので、あまり廉価ではない艦を考えてみる。
日本で技術力・生産力はそのままで、しがらみを一切無視した上での理想的な駆逐艦を妄想

統合型駆逐艦(日)
基準排水量:2,300t
全長:125m 全幅:11.0m
機関:ロ号艦本式水管缶3基-艦本式オールギヤードタービン2機2軸52,000hp
最大速力:33.5kt  航続性能:18kt/5,000浬
89式40口径12.7cm高角砲    連装3基(三年式同様の全周シールド砲架)
96式25mm機関砲        連装4基(竣工時)
61p魚雷発射管 4連装2基(次発装填機構及び次発魚雷無し)
九四式爆雷投射器2基
爆雷投下軌条2基
爆雷54個
※簡略型94式高射装置を艦橋に搭載

水上戦闘に特化した甲型と防空戦主体の秋月型をまとめ、速度性能を多少妥協する代わりに設計を簡易化
つまるところ甲乙丁統合駆逐艦、もしくは日本版フレッチャー型。最大のメリットは単一艦種生産による生産性向上
基本構成自体は甲型同様で、主砲を89式高角砲に変え艦橋に高射装置を搭載、対潜兵装を増設する代わりに
雷装を削減し、一回の斉射数を維持する代わり次発の用意を全削除。設計簡易化も考えると収まりそうに無いので少し大型化
船体が若干大きくなるので、機関部は秋月型同様の半シフト配置を採用できる筈
性能を妥協し甲型よりちょっと大きい程度だが、日本が主力駆逐艦として生産するにはぎりぎりこの位の規模でないと難しそう
※の簡略型94式高射装置と言うのは、史実末期に生産された、自動追従装置を省略した94式の事。こうでもしないと生産が追い付かない

導入における問題点
・米海軍においても38口径5インチ砲と、ほぼ八九式と同寸の砲を主砲としていたが低神性が悪くて日駆逐艦との撃ち合いには難儀したとされる
こと対艦戦闘大好きな水雷屋が、対空戦闘の為に短口径化を容認するとは考えづらい
・雷装の単発化、水雷屋ガチ切れ必至
・陽炎型辺りと同時期を想定しているが、どうやったらこんな時期から対艦性能を犠牲にしてまで量産性と防空を強く意識してくれるのか
・史実甲型よりかなりマシとは言え砲架型の砲6門に簡略高射装置と、秋月型に比べ大分対空性能は劣る