>>47
まず発想が逆
そもそも8in砲を搭載する重巡で3連装砲塔使ってたのなんてアメリカだけ
だから「アメリカは8インチ三連装三基の重巡洋艦ってなんで作ったんだろう」と考えるべき。

重巡にとくに砲戦を重視したアメリカは当初(ペンサコラ級)から砲塔を装甲化している
が、1万tと言う制限では8in砲を積むだけでも楽ではないのに、装甲化した結果更に重くなりトップヘビーが酷いことに
しかもペンサコラ級は装甲砲塔とは言え前面64mmと、
同じ重巡相手には結局意味のない防御(対日14cm軽巡想定だから仕方がないのだけど)
で、一応でも8in砲と撃ち合えるだけの装甲化された砲塔と見合う船体防御へと強化するためには
砲塔数を絞りヴァイタルも圧縮し効率化を図る事が不可欠であり3連装3基と言う構成に行きついた。(ノーザンプトン級)

他国の砲戦重巡は別のアプローチを求めている
伊は超過してでも大型化してまとめ(ザラ)、仏は速度を犠牲にし(アルジェリー)
日は砲塔数を増やすことによる被害分散に努めた(妙高以降)
日本の場合、特に想定する重巡の砲戦距離が1万位までとかなり近めに考えていたのもあって
装甲化では到底対応しきれない、と考えていたというのもある。