そもそも量産機で3150kg程度だが、試作機の2950kgで何ら運用上問題は無かった

ラジェーターや操縦席を装甲板で覆ったところで米軍の12.7mm弾は防げないのだし、デッドウェイトでしかなかった
590km/hというのはキ61試作機のデータで計測したもの
つまり量産機の一型乙の時点で試作機より200kgほど全備で重くなっている
また主翼も外翼1mを切断しスピットファイア切断翼の様に角型とすべきだった
これでロールレイトが上がり、スムーズな切り返しが可能となる
重量過多にも関わらずラインの変更を惜しむというなら、いっそのこと主翼を切断短縮してしまえば良かったのだ
これもある意味軽量化だろう

まず飛行性能というのは総合性能であり、旋回性能を多少犠牲にしても上昇力・ロールレイト・急降下性能をほどよくバランスさせる事が大切
史実の飛燕は旋回性能を重視するあまり高速戦闘を見失った
二型改がかくなる道を辿ったのは生産ラインの都合だけではなく、大型主翼の飛燕二型のあまりの鈍重さにもあったのだ
アスペクト比そのままに主翼を拡大すれば、翼幅は物凄いことになってしまう
旋回性能は上がるが、当然ロールレイトも落ちてしまうし急降下性能も落ちる
そもそも大戦中盤の重たい米軍機の旋回性能や上昇力など大した事はなく、中低空であれば旋回性能と上昇性能は日本機と互角かそれ以下である
となると日本機はロールレイトと急降下性能で圧倒する必要性が出てくる
M2機関銃相手に防弾など必要ないのだ
既に旋回性能と上昇力は日本機に備わっているのだから、大事なのは急降下性能とロールレイトだ
火力などホ103×4でいい。
重爆など、護衛機を始末すればいくらでも料理のしようがあるのだから
何なら護衛機を始末した後、昼間戦闘機としてはもはや用を為さなくなり持て余した二式複戦を機首集中重武装型とし突っ込ませる戦法でもいいな