特殊部隊ではないが新装備導入


逃走車のパトカー衝突急増…修理も「痛い」 大阪府警、特製バンパー装着の専用車両導入

 職務質問などを受けた車が、パトカーに体当たりして
強引に逃走しようとする事件が相次いでいることから、
大阪府警が、衝突に耐えられる特製バンパーを装着した専用車両「地域遊撃車」を試験導入した。
通行人を巻き込むような被害のほか、長期間の修理で
パトロールなどに支障が出るのを防ぐ狙いもあるようだ。

 府警地域総務課によると、“新兵器”はトヨタ製ランドクルーザーで、
前面部に動物との衝突避けなどに活用される鉄製バンパー「グリルガード」を装着した。
逃走車が正面から衝突しても車体にほとんど影響が出ないという。

 第1方面機動警ら隊(大阪市西区)に配備され、不審な車を発見すれば現場に急行し、
パトカーの代わりに逃走経路を「ブロック」する役割を担う。

 パトカーに故意に車体を接触させて逃走を図った事例は平成27年に18件発生し、
18台のパトカーが損傷。昨年は15件に減ったが、パトカーの損傷は21台に上った。
逃走車のほとんどは盗難車や薬物事件の容疑者が運転する車だった。

 今年に入ってからも2月末までに3件発生し、4台が損傷。
1月21日夜には大阪・ミナミの繁華街で、ひったくり事件で使用されたとみられる乗用車が、
職務質問の際に急発進し、心斎橋筋商店街を横切って一方通行の道路を逆走、
前後を取り囲んだパトカーに衝突した。幸い通行人らにけがはなかったが、
「一歩間違えば大事故になりかねなかった」(府警幹部)。

http://www.sankei.com/west/news/170317/wst1703170040-n1.html
http://www.sankei.com/west/photos/170317/wst1703170040-p1.html