アサド政権一押ししているのはイランなんであり米露で同意してもアサドは退陣しない。
プーチンが7年ぶりにイラン訪問したロシア介入前後の2015年でも
ローハニが妥協しなかった事実を甘く見ている。
現状は2015年秋より遙かにシリアイランに好転している。
イランと言う因子を軽視している限りは今の中東情勢は理解できない。
単純に言って、アラブ人とトルコ人とペルシャ人の
鼎立均衡で安定していた中東で天敵イラクフセイン崩壊以来
大きくイランに傾き、トルコが万歳して湾岸アラブ諸国の内紛が起きて
いる現状からして今後もイラン中心に中東は動くと見ていい。
トルコはロシアとシリアに挟撃される形が続く限りは当分は
大きくは動けない。クリミア半島の制圧も効いているだろう。
イランが湾岸諸国の一本釣りを続けていけば南部も軟化してヨルダンや
バーレーンが軟化するのは時間の問題だろ。ペルシャ帝国誕生ww

軍事的に言うのならやはり地上戦チキンには軍事的成果は得られない。
この点は米露に何等差は無い。
米露欧とイランはここが大きく違い、それをイランが恐れない理由の
一つはイランイラク戦争を凌いだのもあるが、宗教をイデオロギーと
した国家体制を1970年代からつくり上げたから。
中東のスンニ派アラブ社会でさえ過激派でさえおそらく理想的な
国はイラン。世俗化したトルコはなじまずそのトルコさえより宗教化している。
イランは民主的選挙や近代化をしながらもそれを宗教と言うイデオロギーで
制御する。新興宗教にキャスティングボートを握られて国政の政権
与党が都議選で公開処刑された島国の国民にこの信仰の力はよーーくわかると思うw
この選挙の機動力はそのまま戦場の機動力と見ていい。
台風でも選挙に行く行動力はそのまま火の中に飛び込む
勇気或いは狂気とも言えるが、地上戦ではこの勇気が必要である。
多くの欧米諸国は人権や報道の自由や民主政治等の綺麗事に縛られて
内戦における地上戦のリスクを政権与党がとれない。
これら綺麗事に対する上位概念としてのイランの宗教に位置する価値観が無い。
21世紀を動かすのは宗教である。