Lockheed: 輸出版F-35フルモーションシミュレーターの提供開始へ
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Lockheed MartinがF-35フルモーションシミュレーターの外国政府向け提供開始で最終準備段階入りとなったことが
Aviation Week誌の報道で明らかとなった。

最初のF-35フルモーションシミュレーターは、ノルウェー、イタリア、イスラエル、日本の4ヶ国向けに
次の3カ月以内に納入が行われる予定となっている。

F-35フルモーションシミュレーターは、F35のパイロット養成には不可欠な設備となるが、
Block 3iのシミュレーターソフトで予期せぬ問題が見つかったため、外国政府向けの提供は遅延が続いていた。

Block 3iのシミュレーターソフトで見つかった不具合とは、複数のシミュレーターをネットワーク接続させた上で、
仮想のF-35の間で連携ミッションのシミュレーションを行う際のデータシェアリングで生じていた。

F-35フルモーションシミュレーターは、各国政府が有している脅威データとロジスティックデータを元に
ミッションのシミュレーションを実行するが、これらのデータは、各国政府の軍事機密に属するため、
シミュレーターのファイアウォールでの切り分けが難しいことが輸出版F-35フルモーションシミュレーターの開発で
障害となっていた。

F-35フルモーションシミュレーターは現在、米空軍のパイロット教習センターが置かれている
アリゾナ州Luke Air Force Baseとフロリダ州Eglin Air Force Baseに設置されており、
F-35の導入を決めている諸外国政府は、これまでパイロットを当該基地に派遣して訓練を行ってきた。