中国にも火の粉、カタール事態で習主席の「一帯一路」停滞
(東亜日報 6/8)

サウジアラビアなどアラブ圏7ヵ国とカタールの国交断絶事態の火の粉が中国にも飛んでいる。
中国はこれまで、中東国家間の対立に介入せず、「二股」の方法で経済的利益を得てきたが、とうとう選択の岐路に立たされた
という観測が流れている。

今回の事態は、まず習近平国家主席が野心を持って推進している「一帯一路(21世紀陸上と海上シルクロードプロジェクト)」
に悪影響が及ぼすものと見られる。
中央アジアと中東を経て欧州とアフリカにつながる社会間接資本と貿易ルートを構築するという戦略が、中東国家間の分裂で
事業展望が不透明になったためだ。(後略)
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/946802/1

中華ご自慢の一路一帯構想が、カタール・サウジを軸とした湾岸石油諸国間の内ゲバで困った事に。

今まで中国はこれらの湾岸石油諸国に対して、一様にいい顔をする八方美人政策で甘い汁を吸ってきましたが、こうも突然
カタールとその他の近隣国の関係が悪化すると、いつまでも返答を先延ばしにはできません。

本来ならサウジその他に肩入れしたい所でしょうが、それをやるとカタールに投じた莫大な投資も後々反故にされかねないから、
中国としては「私とあの女のどちらを選ぶの?」と問い詰められた二股男の気分でしょう。