最先端の義肢「ルーク・アーム」販売へ 米国防総省開発
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米ニューヨークの退役軍人病院で6月30日、近未来的な義肢の実演会が行われた。
「ルーク・アーム(LUKE Arm)」と名付けられた第3世代の義肢は、SF映画「スター・ウォーズ」シリーズでルーク・スカイウォーカーが装着したロボットアームにちなんでいる。
何年もの試験を経て、2016年5月に首都ワシントンで初披露されたルーク・アームは、卵のように壊れやすいものからブドウ一粒大の小さなものまでつかむことができ、
ねじ回しを扱うこともできる。

ルーク・アームを製造している米企業メビウス・バイオニクスの代表、ジェイ・バークホルダー氏は、注文数量にもよるが、
年内にも数十セットは販売可能だと述べている。義肢はそれぞれ受注生産されるが、価格については明らかにされていない。

一方、米国防総省の研究技術機関である国防高等研究計画局と共にルーク・アームの開発に携わってきた
米企業デッカの創立者ディーン・ケイメン氏は、価格は10万ドル(約1100万円)前後になるだろうとの見方を示している。

最初にルーク・アームを受け取ることになるのは、腕を切断した退役軍人たちだ。イラクやアフガニスタンでの紛争で手足を失った米兵は1600人以上いる。
今回の実演会に参加した、40年前に左腕を失った退役軍人のフレッド・ダウンズさん(72)は
、(ルーク・アームを装着して)物を持ち上げることができたときに涙をこらえたのを覚えいていると語った。

同じく退役軍人で自動車事故で片腕を失ったアーティ・マコーリーさんは、アメフトの観戦中に応援しているチームがタッチダウンを決めたら以前のように
両手を上げて喜び、将来はIoTの機能を付けてもらい、ボールを遠隔操作したいと笑顔を見せた。