風量が多いとまず目的地に降下できず遠く流されます
標準的に5分くらいは空の上なので、風速5メートルでも5×300秒=1500メートルも目標点からズレるわけです

加えて落下時の衝撃が増加します
無風状態に比べて、風速5メートルだとほぼ自分の身長くらいの高さから落下したのと同等の衝撃がプラスされると言われます

これらのことから、部隊レベルの空挺降下には天候の安定が絶対条件とされます
大戦中の落下傘部隊は降下中のコントロールが現在のパラシュートに比べてほとんど不可能といえるレベルで
飛び出したらただ風に流されるだけになります

また降下中の兵は極めて無防備なので、奇襲または敵対空砲火の制圧が絶対条件とされます
先の参考書では約3分は対空の機関銃に晒されることになるので、降下に対応されたら空中で壊滅の危険ありと警告しています