キ61の頻繁なオイル漏れのたびに徹夜で超重いラジエーターをおろして内部のオイルクーラー修理という
整備側にとっては悪夢だった。前作キ60ではオイルクーラーは独立して機首下になる

ソ連の戦闘機も機首オイルクーラーで腹にラジエーターという同じ方式を取る。
高温高圧のオイル系を小さくまとめる。機首にオイルクーラーが着くのが最善であることは勿論だ

キ60はオイルクーラーの排熱がラジエーターに当たるせいかオーバーヒート気味であった
さらに二箇所も出っ張りがあれば抵抗もます。キ61は一つにまとめて大幅に速度は向上した

ではソ連の方はどうなのかというと寒い国のせいか機首オイル系統方式で冷えは問題なかったようで
何より整備性もよかった。キ60式でよかったという事だ

しかしそれでもツアキ(空力研究所)の勧告で抵抗が多いと指摘されて後期型は多くが
主翼の根本にオイルクーラーを持ってくることに成った。翼の付け根は空気の激しく衝突するところだから
ここに穴を開けて吸い込んでしまえば一挙両得で、腹の下の飛び出しもない
現在のジェット機もインテークもほぼここ、翼の根本に設けられてる

というわけでわざわざ妊婦ボテ腹にして引き摺ってるP51や三式戦の設計は大したことないと言えよう