来夏までに後継機を検討するのは00年から配備したF2だ。艦船をミサイルで攻撃する戦闘機で
いまは約90機。三菱重工業は生産を終え、30年以降に退役させる予定だ。日本周辺では中国や
北朝鮮、ロシアの軍事的脅威が増している。中国が海洋進出の意欲を示すなか、対艦船の戦闘
機であるF2の後継機は日本の防衛に重要になる。防衛省は後継機について、艦船や地上への
攻撃、空中戦をすべてこなす「マルチロール機」にする方針。レーダーに探知されにくい「ステルス」
性能や急旋回などの運動能力を重視し、航続距離も大幅に延ばす方針だ。