>>720
水力発電の水車タービンの設計理論は、かなり昔に確立しています。
水がほぼ非圧縮性流体ですから、扱いが面倒ではありません。
なので、1938年に発明されたフランシス水車なら、
もう1848年には効率90%が達成されてしまいました。
もっとも、最近の解析技術の発展によってもう一段の進化はなされています。
フランシス水車ランナは、以前は6-8枚羽根が普通でしたが、
現在は長短の良くを組み合わせて11-13枚羽根の物が開発されています。
これによって、当初450MWの予定だった神流川発電所の発電機は、
同じ使用水量で470MWを発揮することが出来るようになりました。
ですから、水車を交換することで5%程度は効率が改善できることになります。
ただ、水車は設置条件によって専用設計が必要ですから、
5%改善のためにコストを掛けられるかが問題になります。