【原発】福島第一原発3号機 格納容器の内部大きく損傷


東京電力福島第一原子力発電所3号機で、19日行われた水中を移動するロボットによる調査では、原子炉の真下にある作業用の金属製の足場が無くなっているなど格納容器の内
部が大きく損傷している様子が初めて明らかになりました。東京電力は21日改めて調査を行い、格納容器の底にあると見られる「燃料デブリ」の様子を確認したいとしています。
福島第一原発3号機では原発事故で核燃料が原子炉を覆う格納容器の底に溶け落ちて構造物と混じり合った「燃料デブリ」となり、冷却のために注がれた水深6メートルの水中に沈んでいると見られています。

このため国と東京電力は19日、新たに開発した魚のマンボウに見立てた調査ロボットを格納容器に投入し、内部の状況を撮影しました。映
像では原子炉の真下にあるはずのグレーチングと呼ばれる格子状の金属でできた作業用の足場が無くなっているなど格納容器の中が大きく損傷している様子が初めて明らかになりました。原
子炉から溶け落ちてきた高温の核燃料によるものと見られ、ことし1月から調査が始まった2号機よりも損傷の程度が激しいことがわかりました。

一方、19日の調査では「燃料デブリ」は確認されず、東京電力は21日改めて調査を行い、格納容器の底にあると見られる「燃料デブリ」の様子を調査することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170720/k10011065691000.html