>>14
そういう解釈も可能だろうけど、有畑・川宮の両名が「戦後に釈放された」と
書かれている点や、8月中旬は北海道で戦闘継続中、8月21日に石狩湾海戦と
いう描写を読む限りはちょっと難しいのではないかと。

「征途」は、出版社の都合で大幅縮小させられたと聞いていたので、文庫版が
出た時はやっと完全版が読めると期待したのだけど、ほとんど何も変わって
いなかったのが残念だった。
1巻の冒頭で出てきたNASDA広報担当官の、統一戦争の時のエピソード
とか、ぜひ読んでみたかったのだけど・・。

ついでに言うと、ケネディ暗殺失敗と沖縄戦の第9師団非転出が、その後の
ベトナム戦争や東西冷戦、沖縄戦に具体的にどう影響を与えたのか、
もう少し具体的に示してほしかったな。
本文を読む限りは「どっちでも一緒」のようにしか見えないので(沖縄戦は
確か、従来の作戦計画通り水際作戦を行って米軍に粉砕されたと別のライター
が書いていたのを読んだ記憶があるが)。