新対艦ミサイルASM-3が配備されると中国は憂鬱になる>なぜ沖縄が重要か、なぜ抑止力が有効なのか
https://aviation-space-business.blogspot.jp/2017/07/asm-3.html
ただし海軍戦に重点を維持した国がある。
この国は隣国が質量ともに海軍戦力を整備するのを見て、自国艦船の整備を怠らなかった。
初のドック型揚陸艦に続き、空母部隊を整備した。
その国とは日本で、人民解放軍海軍(PLAN)が沿海部戦力からインド洋やバルト海まで進出する
海軍力に成長する様を傍から見てきた。PLANの戦力は今や海上自衛隊をトン数隻数ともに凌駕する規模になっている。

2000年代から開発が始まった新型XASM-3対艦ミサイルで力のバランスをふたたび日本に戻す期待が高まる。
ラムジェットを搭載したXASM-3の最大速度はマッハ3超で海面すれすれを飛ぶ。
標的艦には命中までの対応時間が30秒しかない。
Navy RecognitionによればXASM-3の射程は92マイルだが、おそらくもっと長いだろう。
ミサイルは全長17フィートで約2千ポンドの重量はトマホーク対地攻撃ミサイルやSM-6防空迎撃ミサイルより小さい。
XASM-3は慣性/GPS航法を切り替え、パッシブ/アクティブシーカーを最終段階で使い分ける。
航空自衛隊のF-2多用途戦闘機は同ミサイル二発を搭載する。生産は2018年開始する。

海上自衛隊に新型ミサイルXSSMが導入されるとの報道がある。
さらにXASM/XSSMから発展して新型陸上配備対艦ミサイルが実現する。
かつて時代遅れと言われた陸上配備対艦ミサイルが再び脚光をあびている。

中国は水上任務部隊を琉球諸島島しょ線の先に定期的に送っている。
中国の北方艦隊、当方艦隊は琉球諸島を通過しないと太平洋に出られず、あるいは台湾まで遠回りをする必要がある。
平時のPLANは日本の排他的経済水域を合法的に無害航行している。
琉球諸島の地理条件と陸上配備対艦ミサイルを組合わせると有事に強行突破しようとすればPLANは
相当の被害を覚悟する必要がある。対艦ミサイルはトラックに積んで与那国島から奄美大島まで配備すれば
対艦ミサイル網が多重的に連続して完成する。
琉球諸島を避け南北に移動すればそうりゅう級潜水艦、あるいはASM-3搭載F-2の標的になる。
PLANにとって日本沿海部は危険水域になる。