https://www.eex.com/en/market-data/power/spot-market/auction#!/2017/07/30
ヨーロッパも最近は冷房需要があって、夏は比較的電力需要が多いのですが、
日曜日とあって、ユーロ電力市場はマイナス価格が出てますね。
マイナス価格というのは「電気を買うと請求書の代わりに振り込みがある」ということです。
大量に再エネが入ってくる昼間は、1000kWh分電力を消費すると、67ユーロ貰えます!

なんでこれが許されるかというと、系統業者が待機運転をする火力発電所が否応なく発生する
余剰分電力を採算無視して投げ売りするからです。
その発電所は、主に旧い石炭火力で、燃料が安い、出力調整範囲が広い、償却終わってるなどの
特徴があります。
なお、この赤字分は、再エネ賦課金で埋め合わせられますので、系統業者は痛くありません。

幾ら燃料費が安い石炭火力発電が主力といっても、売電価格が40ユーロを下回るようだと、
どんな発電所でも利益は出ませんので・・・