米軍海外展開、過去60年で最低−調査機関
2017年08月25日09時00分

【ワシントン時事】米軍の海外展開兵力が2016年に20万人を割り込み、過去60年間で最低を記録した。
国別の駐留規模では、日本が最多だった。米調査機関ピュー・リサーチ・センターが22日に調査結果を公表した。

それによると、16年の米軍の現役兵士数は約130万人。
うち15%に当たる19万3442人が海外に展開した。
これは統計データが残っている1957年以降で最低の水準だった。

国別では日本が3万8818人でトップ。次いでドイツ(3万4602人)と韓国(2万4189人)が多く、
米軍が約16年間に及ぶ戦争に従事しているアフガニスタンは、イタリアより少ない9023人で5位だった。
アジアへの展開兵力は全体の4割弱を占めた。

同センターは「米国と北朝鮮の緊張が高まっているにもかかわらず、韓国を含む複数の国で駐留米軍規模が縮小した」と指摘。
韓国では57年に、現在の3倍近くに当たる米兵7万人以上が駐留していたが、16年には最低水準に落ち込んだ。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2017082500296&;g=soc