一方、敵基地攻撃能力は中期的課題となる。朝鮮半島で有事となった場合、米軍が攻撃
するしかない。敵基地攻撃能力の保有を巡る国民的議論を醸成するだけでなく、どの
ような国内技術を使えば保有体制を確立できるかも検討が必要だ。

 核抑止やMDでも長期的視野に立てば、できないことがないわけではない。MDに
ついては、効果が期待しにくい従来型の迎撃システムではなく、川崎重工業や三菱電機
などがそれぞれ研究中の「高出力レーザー」、大砲の老舗である日本製鋼所が手掛ける
「レールガン」など次世代型迎撃装置に国が思い切った投資をする選択肢も考えるべき
だろう。

 国産ロケット技術を弾道ミサイルに転用することは不可能ではないし、日本には北朝鮮
やイラン以上に原子力技術の基盤がある。米国の核の傘を信用せず、自前の核武装に
戦後早くから取り組んだ英仏の経験を参考に、日本が何をできるのかを改めて考える
ことは無駄ではあるまい。日本が態度を示すだけでも、米国や中国、ロシアは
北朝鮮問題への対応を改めるかもしれない。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20720680U7A900C1000000/
(より一部引用)


日経がこんなこと言うとは....