「愛国心のない者は他国でも尊敬されない」という類の言説を十代の頃からよく聞かされ、半ば信じてもいた俺だが、
大人になって多くの他国人と知り合って分かったのは、むしろ「自分の国はこんなに素晴らしい」みたいな愛国言説に耽るのはどこの国でも頭の残念な人の傾向と見なされている現実だった。