中露国境近くにミサイルがあるのならば、むしろそれはロシアに向けたものではないことを意味すると、
モスクワ・カーネギー・センター「不拡散問題」プログラムのピョートル・トプィチカノフ氏はロシアNOWに話す。
ロシアとの国境に近ければ、ロシアの核兵器や非核兵器に対してよりぜい弱になるからだという。
 ロシアはこの状況において、別のことを心配すべきだという。アメリカと中国が軍事衝突した場合、
アメリカは敵の核兵器のある地域を攻撃しようとする。国境付近に核兵器が配備されていれば、攻撃があった場合に、
ロシア側の環境に悪影響がおよぶ。ロシアの近くで軍事衝突が起こること自体も十分な不安材料だが。
https://jp.rbth.com/politics/2017/01/25/688458

 提案は、非対称のものである。西側の軍事的歴史的行動の領域において、中国の支持は、
ロシアに多くのものを与えない。この問題に関する中国の立場は、欧州にとってどうでもよいのだから。一方、
アジアの「戦線」においては、歴史的なルーツをもつ紛争へロシアを引き入れることは、具体的困難を孕んでいる。
というのも、ロシアは、今後、世界のその部分においてはるかにより活発に行動し、そこでさまざまな
プレーヤーとの均衡のとれた関係を構築するつもりであるから。
https://jp.rbth.com/opinion/2015/09/02/394013

ロシアはアジアにおける歴史対立には殆ど興味が無い。だから安倍首相のロシア接近は大成功している。

 米国にとっての「幸運」は常任理事国のソ連が欠席、拒否権を行使しなかったことだ。ソ連は中国共産党により
台湾に追われた蒋介石の国民政府が国連に代表を送っていることに抗議、全ての会議をボイコットしていた。
http://www.inv.co.jp/~ike/kingen83.pdf

英政府のメンバーには、米国の決議案への支持を望まない者もいた。ジョン・ストレイチー陸軍大臣は、
米国の中国に対する敵意は世界の平和を危険に晒しかねないと主張した59。
http://www.nids.mod.go.jp/event/forum/pdf/2006/forum_j2006_09.pdf

朝鮮戦争でソ連の中共支持は見せかけだけで、その証拠に安保理は「欠席」。むしろ英国のほうが中共支持だった。
1997年に英国は香港を手放すことになったが、さぞかし口惜しい思いをしていることだろう。