いきなり閑話休題。

ドイツの戦後処理はあくまで1990年のドイツ統一以降。それまでは謝罪も反省もしていないばかりか、
公然と旧ドイツ国防軍を礼賛しソ連を敵視し逆恨みをしていた。例えばコール首相は武装親衛隊の墓がある
場所へ米国のレーガン大統領を招待し、対ソ連戦の共闘を訴えた。戦没者追悼がしたければ
コール首相だけでやれば良いのだし、NATO軍の会合がしたいならNATO本部でやればいいことだ。

ガウク大統領は、次のように強調しているー
「1945年5月8日、我々は解放された。我々を解放したのは、ソ連の諸民族の代表者達だったが、そればかりではない。
それゆえ、我々は、感謝と尊敬の念を示さなくてはならない。戦後ドイツが、ベルリンの壁により長い間分断されたという
事実でさえも、そうした気持ちに影響を与えるべきではない。一部の観測筋は疑っているようだが、私には、
ロシアにもロシア人に対しても問題はない。」
http://jp.sputniknews.com/europe/20150502/284616.html

そういうわけで現在のドイツ連邦共和国政府は、土下座してお詫びしなければならなくなっている。
まさにジョルダーノのいう「第二の罪」が、次世代のドイツ人に重くのしかかることになったのだ。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Victory_Day_Parade_2005-26.jpg

ドイツの戦後処理問題が終結するのは、2005年までのシュレーダー政権による。
シュレーダー政権になって初めてロシアとも和解が進んで写真の通りになった。