「戦理入門」の「防者の打算」の章は、しょっぱなから攻勢転移の話ばっかで、
その締めが「攻勢防御」じゃなかったか。
威勢はいいが、作戦・戦術理輪としては変だろう。
まずは防勢の効用を語るべきで、攻勢への転移はその土台に立つ。
防勢の線引きができず、ずるずると支那奥地に引摺りこまれる様が目に浮かぶ。
そんな戦はもうたくさん。

長篠の合戦は、最近の研究では、信長の決戦企図は怪しくなってる。
当時は少ない資料での労作かと思うが、旧陸軍の日本戦史は全部見直しの要あり。
新しい一次資料でことごとくひっくり返されてる。