>>947
だから、あなた自身が最後に書いてるとおり、タンクなんだよ。
石炭庫を防御にも役立てましょうっていう第一次大戦前の思想の延長。

通俗的に液層防御と呼ばれるのは、世界の艦船などでも昔から解説されてるとおり、
ひとつの層の幅90cn以上、内部は8〜9割重油で満たすのが最適という研究や実験の
結果に基づいて、そのように設けられたものだと認識しているけどね。
だからドイツ式水中防御は当時のオランダの造船官からも旧式と指摘されたんだろう。

リンク先の図を見てもわかるが、タンク直後の45mm隔壁が破られたり穴が開いたりした場合、
そこから流れ出てくる重油混じりの海水を食い止めるための隔壁が、艦底近くの4mぐらいは
皆無だろ?

黛治夫が「造船官にもの申す」でわかりやすく示してるように、液層防御という思想で作るなら、
こういう区画は必須。他の液層防御戦艦は全部そうだろ?

これが次のH級だとかO級巡戦になると、タンク隣接最厚隔壁の内側が全面的に機械室や缶室なんだよ。
こういった防御思想のものを他国のと同じように液層と称して良いのかどうか疑問だと思うけどねえ。