>>159
こんな感じかな。
まだプロットではなく、メモの段階だけれどね

20XX年、世界は混沌に包まれた。
きっかけは些細なことだった。通信システムの故障したアメリカ海軍原子力潜水艦「ノーチラス」が、突如戦略核ミサイルを発射。
相互確証破壊の名の下に、かりそめの平和を謳歌していた世界は、瞬く間に報復の応酬の舞台となった。
灰と化したものは推定35億人――。だが被害はそれだけではない。
山は崩れて海は枯れ、鳥は空を捨てて魚は大地に横たわる
そんな「レッドゾーン」と国際機関に指定されたのは、五大大陸のおよそ70%に及んだのだ。
僅かに生き残った人類は地下に潜る。ある者はシェルターでコンクリートの天蓋を仰ぎ、ある者は防護服に包まれて鉛色の曇天を見上げ、ひたすら祈るのであった。
かつての白い太陽を、蒼い星空を、また拝む日々が訪れるように、と。
――いや、まだ空に生きる者たちがいた。
国際宇宙ステーション――平和のために天海に架けられた、東西の架け橋。
そこに国境はない。肌の白い者。黒い者。黄色い者。各々の背負う国旗と宗教に関わらず、誰もが等しく受け入れられる方舟。
これはディストピアの世界に生きる、熱い男たちの物語。