《オートの即応性と安全性の試行錯誤の歴史》

●SAオート:サムセフティでロック解除。緊急即応時にドロゥ時に習熟を要する難あり。
      コンディション2携帯だとグリップストラップ上部の返しがサミングに不向きで難あり。
      コンディション3でイスラエルキャリー推奨は緊急即応時に習熟してないと出遅れるので難あり。

●DA/SA :オートの即応性と安全性の問題がリボ並に全て解消されたと思いきや…使っていく内に判明した難点。
      @オートのDAはリボのDAに比べてガサツで、あくまで補助的な機能に過ぎない。
      A初弾DA/次弾SAのトリガーギャップの違和感によって実質、適正な射撃は3発目からとなる。
      Bドロゥから初弾から3発目までが至近銃撃には重要だが、上記理由で有効打が出遅れる。

●DAO  :軍用と異なりLE用途や護身用途では初弾〜3発目までのトリガーギャップは深刻。
      で、SA連射の優位性を失ってもトリガーフィール一定の方が実践的だという結論に至る。
      でもオートの構造上、リボ並みのDAフィールにはなり得ないので主流には成り得ず。

●【スクイズコック・ファーストアクション・SFS・セイフアクションなど】
      即応性と安全性を兼ね備えた折衷案が試行錯誤される…。

●セイフアクション系
     :SA連射を割り切り、実用域でのトリガーフィール一定の折衷バランスが以降主流となる。
     ストライカー式とハンマー式に大別され、ボアラインのロープロファイル化の趨勢でストライカー式が主流に。
ハンマー式:DAKやLEMなど、ショートリセットの使用感に其々工夫。
ストライカー式:二重トリガーセフティのプリコックDAOやグリップセフティ併用ロングストロークSAO、ワルサーの全部盛りなど…。

※これで決定打だと思われたストライカー式プリコックDAOタイプだったが、矢張りオートのヒューマンエラーは解消されなかった…。
 これからもオートの使用感には改良が加え続けられるんだろうが、とりあえず訓練で扱いを習熟させ事故率を低減させていくしかない様だ。