タカタ負債額、1兆500億円規模に 製造業で戦後最大

欠陥エアバッグ問題で経営破綻(はたん)した自動車部品大手タカタの負債総額が、
1兆500億円規模で確定する見通しになったことが6日、わかった。
製造業として戦後最大の大型倒産となるのは確実だ。

タカタは6月26日に民事再生法の適用を申請。
負債総額を確定したうえで、11月27日までに再生計画案を東京地裁に提出する予定だ。

3月末時点の負債総額は約3800億円だったが、
これには自動車メーカーが肩代わりした巨額のリコール(回収・無償修理)費用を反映しておらず、
負債はさらにふくらむとみられていた。

関係者によると、タカタは、車メーカーが請求したリコール費用などを精査し、
その一部を上乗せした計約1兆500億円を負債として東京地裁に届け出た。

中国の「寧波均勝電子」傘下の米自動車部品メーカー、キー・セイフティー・システムズにほぼすべての資産と事業を譲渡する計画で、
数週間以内に最終合意する見通しだ。

調査会社の帝国データバンクによると、負債額は2016年11月に倒産したパナソニック子会社、
パナソニックプラズマディスプレイの約5千億円を上回り、製造業の倒産で戦後最大になるという。

http://www.asahi.com/articles/ASKC63Q17KC6ULFA00G.html