海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術 27

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2017/11/12(日) 19:11:35.01ID:p8P1aH/a0
陸上戦闘は如何に戦われるのか? 海戦は? 航空戦は?
史上のあの戦いにおいて、勝利する方策は?
近現代の陸上戦闘・海戦・航空戦について真剣に考察しましょう。

初心者から本職まで、幅広く参加者募集。
煽動者は黙殺、勘違いには罵倒ではなく善導で。
現職・元職は保全に注意しつつ、広い心でご参加を。

※軍事戦略(Military Strategy)、戦域(Theater)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)、技術(Technical)
  について主に扱うスレッドです。
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前スレ
海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術 26
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1507004904/
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured
2017/11/14(火) 15:42:38.38ID:DEj3fCgza
いよいよ指揮官も人工頭脳か
時代が変わるなぁ
2017/11/14(火) 17:19:17.85ID:SXcXsW1g0
でも、これはまだ参謀/幕僚の行う機械的作業の自動化でしょ。
指揮官の創造性に変わるには、AIが第六感や閃きを習得しないと

(その第六感や閃きを持たせようとする研究は既に始まってますががが)
https://newswitch.jp/p/9842

しかも富士通だぬw
2017/11/14(火) 17:35:05.71ID:NMoKF51Td
AIはあくまで意志決定の支援しか出来なさそう
端的に言えば、敵ゲリコマが一般市民を盾にして立て籠もってるとして、AIが戦車砲で建物ごと吹っ飛ばすことを提案してきたら指揮官はそれを採れるのかという・・・
他の例を挙げると、敵が目の前で築城してるとして、AIがそこの連隊長に今お前たちが逆襲掛ければお前たちの殆ど死ぬけど失地回復できるよって提案してきたとしてそれに従うのか、
それとも相手に時間を与えることになるが応援を待って万全を期してから攻撃するのかという
2017/11/14(火) 17:42:15.87ID:DEj3fCgza
将来的に有力な部隊の隊員一人一人ががAIの統制受けて随時最適な指示を受けながら行動しそう。
人間よりAIのがoodaループははやく回せるんじゃないかなーと思ってる。
心理的な攻撃もAIには効果がなさそうだし。
2017/11/14(火) 18:59:51.23ID:Fja0M+hq0
戦争は人類に任せておくにはあまりにも重大な仕事である。か(´・ω・`)
2017/11/14(火) 19:15:59.26ID:v53zGR4j0
現代戦は死ぬほど忙しい(AIで緩和されるとは言ってない
2017/11/14(火) 20:51:02.71ID:j7CzEogz0
もう、用兵、軍事に限定して、政戦略、政治を含む安全保障は切り離して
純粋に軍事面のみを扱うスレにしてほしい。
2017/11/14(火) 20:53:10.33ID:j7CzEogz0
星野之宣のSFマンガで人工知能搭載の戦車「軍曹」が
人間の歩兵分隊を分隊長として指揮するのがあった希ガス
意外と近いうちに実現しかねんな
2017/11/14(火) 22:06:50.97ID:pkkpBxlla
AIったって、多層ニューラルネットワーク誤差逆伝搬のパーセプトロンでしょ。
昔からあるし、実装のハードウェアの能力が上がっただけだな。
錬金術だの、初期値どうすんだのボロクソ言われてました。

さらに、エキスパートシステムになり得ても、普遍的な知能には今の理論ではならんのよ。
詳しくは専門書参照。理論的なブレークスルーがないとね。
2017/11/14(火) 22:21:08.48ID:pkkpBxlla
>>11
軍というより党だな。
ここが世界革命を前提に、バランシングを攻勢の態勢で、
東独、東欧に巨大な方面軍を置いて、しかも縦深の攻勢を前提とした
火力保障、航空保障を維持して達成するという。
これは構造的に崩壊するだろ。

対する西側は、防勢の西ドイツ師団で第一梯団をバランシングし、
ABな米軍の限定的な航空優勢の窓と機甲軍団で縦深戦力の作戦線を刈り取る。
これで永続的に軍事的対峙を続ければ効率の悪いソ連サイドが崩壊するのは見えてる。
2017/11/15(水) 02:21:35.04ID:i7aa5O6Hx
>24
なにをいってる?実は旧ソ連の政治態勢をよくわかってないのではないか?

>東独、東欧に巨大な方面軍を置いて、しかも縦深の攻勢を前提とした
>火力保障、航空保障を維持して達成するという。
>これは構造的に崩壊するだろ。

別にその部分に構造的な崩壊はない。
崩壊は上限を定めぬ軍の拡大にある。

>これで永続的に軍事的対峙を続ければ効率の悪いソ連サイドが崩壊するのは見えてる。

ソ連の効率の悪さはそこではない
26名無し三等兵 (ワッチョイ ff23-6KfA)
垢版 |
2017/11/15(水) 13:39:02.61ID:f6Ym4NCM0
ソ連の崩壊は、自発的な共産革命なんて起きなかったと言う事に尽きる。政治は控えろという事
なので長々書かないが、ソ連自体も軍事力による体制維持しか出来なかった、共産思想の欠陥
による崩壊だったのだ。
2017/11/15(水) 14:19:50.98ID:IMFRc5uOa
>>14
砂盤や戦況図としてVRが使えれば戦術教育も充実させられるかな?
2017/11/15(水) 16:36:25.74ID:7h7iqk1o0
>24
>砂盤や戦況図としてVRが使えれば

そんな感じでドローンと組み合せて状況把握してる中国映画のDVD、このあいだ観た。
たしか「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」てやつ
2017/11/15(水) 17:16:01.28ID:YjzguFN+0
兵士をAI積んだロボットで代替するとかも近い将来ありそうだよね
まず、戦闘車両の無人化が先だろうけど

ソ連って計画経済とかいう戦時体制みたいなのを平時でもやっちゃったのが不味かった気が
市場システムを導入した近似の政治体制の中国は民間も繁栄してるし
2017/11/15(水) 18:33:33.23ID:fM5FMG2O0
>>29
通産省もそうだが、官僚による計画経済は無理なんだよ。
コンピューター社会主義の導入が出来ていれば量的問題は解決出来るが、
質の問題もあるし、結局人が運用すると政治的意図が入ってきてしまうのだ。
2017/11/16(木) 00:49:18.32ID:NSK/ODgD0
あれ、ソ連って徹底して党優先で軍部は押さえ付けられてたイメージが
2017/11/16(木) 09:33:09.82ID:SrGVybGn0
ブレジネフ時代とか党が率先して通常兵力を大拡大した印象
2017/11/16(木) 10:37:08.79ID:tXVm5Ndw0
ソ連の軍事指揮機構
 「軍事ドクトリン」に基づきソ連軍を指揮する組織は平時と戦時で変化します
 (ここはFM100-2-1が判り易い)

 平時                          戦時
 国防評議会                    国防委員会
(議長:共産党書記長 メンバー政治局) → (メンバー変わらず)
  ↓                           ↓
 中央軍事評議会                 最高司令本部
(議長:国防相 メンバー各軍TOP)     → (最高司令官:共産党書記長)
  ↓                           ↓
 参謀本部                      参謀本部
  ↓                           ↓
 各軍(戦略R軍含む)               軍事作戦域(TVD)

----
最高司令官に共産党書記長が就任する事により戦時における政治決定と軍事決定がほぼ同一化する。
米国大統領や日本総理も最高司令官ではあるが彼らは議会や国会により制限を受ける。

しかしソ連においては共産党の一党独裁により、この制限機構が十分に働かない
しかも党と軍事の関係性は「党は将来の軍の方向性を指導する」であり
実際に始まってしまった戦争に対する関与は考えれられていないようである。

そもそも一党独裁状態の共産党第一書記長が最高司令本部に詰める以上
党が戦争を指導しているようなものではある。

※なお、ソ連議員の選出には「軍人枠」が存在し、軍人がどうどうと政治に関与する体制が整っている。
 恐ろしい事に、各軍種のTOPや参謀部の高級将校の多くが現役のまま「政治議員」でもある。
2017/11/16(木) 10:37:28.55ID:tXVm5Ndw0
一見、西側同様の政治主導のシビリアンコントロールに見えるが
その内実はソ連指導部全体が、政治と軍事の一体化した組織であり、戦時ではさらに加速。
つまりソ連軍を考察するにあたり政治と軍事を分離してはいけないように思えます。
2017/11/16(木) 10:38:06.87ID:tXVm5Ndw0
1)ソ連軍事戦略
 ソ連における軍事戦略は「軍事ドクトリン」に隷属します。
 このソ連軍事ドクトリンは西側のエアランドバトルのような戦闘ドクトリンではなく
 政治と軍事を繋ぐ、現在でいうところの「戦略術」に近似する概念とされています。

 よってソ連軍事戦略を理解する為には、まず「軍事ドクトリン」の理解が必須となります。
2017/11/16(木) 10:38:26.31ID:tXVm5Ndw0
2)ソ連軍事ドクトリン
 ソ連にとっての戦争は社会主義の革新勢力と資本主義の反動勢力との衝突であり
 ソ連の敗北は国家の存亡に留まらない社会主義の存亡にかかわる事態であり
 社会主義による世界を資本主義から解放するにあっても戦争と政治のかかわりは非常に強いものがあります。
 その為、西側各国に比べ政治と軍事の密接な繋がりは非常に強いものになっています。
 その政策の一部は内政よりも軍事を優先する部分があるほどです。

 従ってソ連軍事ドクトリンは「ソ連最高政治指導者達」によって決定され「党第一書記」により発表されました。
 その内容は「将来戦について国がある時期に採用した見解の体系」であり国家の政治目的をも反映したものです。

 党の軍事方針であり党の軍事要求を満たす上においてソ連軍指導の基準となるものである。

 このように軍事ドクトリンと呼ばれていますが実際は政治色が非常に強いものであり
 軍事ドクトリンと指揮階梯によりソ連軍事戦略との一貫性が常時保たれています。

 ソ連の作戦術と戦術の厳密な分離が困難なように、
 軍事ドクトリンによって政治と軍事戦略の厳密な分離が困難となっています。
2017/11/16(木) 10:39:19.32ID:tXVm5Ndw0
これが従来のFMなどでも政治と軍事戦略が明確に説明されず、
 代わりに軍事ドクトリンだけが詳細に解説される所以ではないかと思います。

ただし・・・
 これが正しい訳ではなく、この行き過ぎがソ連自体を崩壊に追い込む要因になっているあたり
 政治と軍事を一体化ぜず分離する西側の方が、政治と軍事の関係において適切なのでしょう。
 逆にいえば、当時のソ連を分析するには政治と軍事を分離して考えて駄目なのだと思います。

 西側から見れば「それはおかしいだろう」「そこは分けて考えるべきだろう」となっても
 ソ連では分けていないので、分けて考えると本来のソ連軍の意図を見誤る可能性が…
 (分けてないからソ連は崩壊したのですが…)
2017/11/16(木) 10:41:30.72ID:tXVm5Ndw0
4)軍事ドクトリンおよび軍事戦略の変遷

60年代:
軍事ドクトリン
 フルシチョフが主導する核戦力第一主義により
 軍事ドクトリンの基本は核戦争の遂行となった

軍事戦略
 ソコロフスキー「軍事戦略」を補足する「ソ連軍事学について」60年第1版は通常戦力を説明
 しかし64年の第2版では核戦争に関する記述が中心となった。

 通常戦争の議論は内部では進んでいたようだが、まだ明確にはされていない
 この傾向はフルシチョフの失脚後も続き、68年版「軍事戦略」にも踏襲
 しかし西側が限定戦争を定義付けていることを強調し、その可能性を示唆している。
2017/11/16(木) 10:41:45.53ID:tXVm5Ndw0
70年代:
軍事ドクトリン
 60年代後半から議論されていた通常戦力の正規戦が表面化
 69年のグレチコ元帥は演説で下記に言及
 「ミサイル兵器と改良された伝統的な在来型兵器との適切な組み合わせ、
  また、連隊級部隊およびそれ以下の小部隊の核・非核戦下の戦闘行動遂行能力」
 同様の見解は、70年代初期のソ連公式書物に頻繁に記述されることになる。

 ただし核戦争は否定されず、どちらかというと戦争拡大の帰着として必然的に説明されている。

軍事戦略
 76年「ソ連軍事百科事典」に下記記述があり軍事ドクトリンとの共通性が見える
 連隊級部隊およびそれ以下の小部隊が核兵器を使用し、あるいは核兵器なしで戦闘できるように準備しなくてはならない。
2017/11/16(木) 10:42:07.47ID:tXVm5Ndw0
80年代:
軍事ドクトリン
 ソ連政治軍事指導部は非核限定戦争を可能と考えている
 核戦争を限定しようとすると、即座に戦域での目標を達成し既成事実を作ることによって
 敵にこれ以上戦局を拡大させないよう、より重点を置くことになる。
 この場合、テンポ、決断力、そして作戦の原則がより重要となる。

軍事戦略
 FM100-2-1では、もう軍事ドクトリンと軍事戦略を分けて記述していない
2017/11/16(木) 10:43:28.87ID:tXVm5Ndw0
上記により60年代は核前提、70年代は核、通常の併用、80年代は可能な限りの核戦回避となります。
ポイントはフルシチョフの失脚後、一気に通常戦力になった訳ではなく、10年かけて段階的に
非核戦への志向を強めていったのが判ります(70年代は過渡期)

そして80年代では軍事ドクトリンの主目的が核戦回避であり
その範囲はTVD内と想定し、その方法論として通常戦力の使用が台頭
その具体的方法としてTVDの主要戦力である方面軍により方面軍OMGが運用される
というソ連式の一連シームレスな流れが完成したのだと思います。

※このシームレスな流れは、政治と軍事戦略を繋ぐ「軍事ドクトリン≒戦略術」そして
軍事戦略と戦術を繋げる「作戦術」があり始めてできたのだと思います。
2017/11/16(木) 10:58:41.54ID:tXVm5Ndw0
政治体制と一緒にドクトリンと軍事戦略の流れを書いてみました。
このあたり、従来のイメージと結構違う部分もあるかもしれませんが
まあ、ばらばらに存在する各種資料を繋ぎ合せると、実はこうなると・・・
2017/11/16(木) 20:26:55.44ID:2aOU50Gja
>>38
>>39
>>40
>>41
>>42

スターリンが死んだ後、一貫しているのは「西ドイツに攻勢をかける」戦略をとっていること。
そもそも、ソ連は、西ドイツに攻勢をとる態勢を取り続ける必要性があったのかと。
ソ連がドイツを破ったのは主に防勢作戦によるし、その後、ナチスに攻勢をかけ潰滅させたのは英米との東西挟撃。
晩年のスターリンの対西独戦略はかなり融和的(中立前提のドイツ統一まで踏み込んでた)。
というか、スターリンは、生涯通して対外的には柔軟。

一見、開明的だがフルシチョフ以降、能天気にトロツキーの世界革命路線と攻勢第一主義に回帰した。
そして、結果として詰んだと。
2017/11/16(木) 20:34:14.56ID:2aOU50Gja
>>37
トハチェフスキーやジューコフの末路をみる限り、ソ連の政軍関係には歴然とした壁があると思うがな。
軍人が、極端に高位なシビリアンの肩書きを奉られる場合は、
位打ちで軍と切り離され失脚する前触れ。
45名無し三等兵 (アウアウウー Sa05-UwnI)
垢版 |
2017/11/17(金) 00:39:14.82ID:GLJ/cZjaa
スターリンとか旧首脳部はみんなクラウセビッツを読んでいたし、ロシア軍がナポレオン軍を追撃戦で破った時の分析がそのまま陸軍運用思想になっているので砲兵重視かつ戦列歩兵なみに量産した戦車で数の暴力が基本戦略だな。
スターリンの砲兵隊は未だに演奏されております。
2017/11/17(金) 00:58:36.97ID:rZhiJDYpx
>44
>トハチェフスキーやジューコフの末路をみる限り、

一部の過度に有名かつ、純粋な軍人を例にするのは普遍的な政治体制を語るに適当ではない。
そんな極端な例だからこそ政治中枢から排除されるのだ。

>ソ連の政軍関係には歴然とした壁があると思うがな。

その壁は西軍関係ではなく、党内における権力闘争にすぎない。
これは軍人以外の政治委員でも同様
2017/11/17(金) 01:22:13.34ID:mikdJqmV0
>>43
スターリン死後のソ連がトロツキーの世界革命路線?
いくら何でも悪い冗談が過ぎやしませんかねえ・・・
2017/11/17(金) 01:46:57.45ID:Rr6BR2LJ0
>>47 カストロが外部援助まったくなしで(援助した覚えがない本人たちが言うんだから間違いない)、見事に自前の革命をアメリカの裏庭でやってのけたのを見て、
嘗ての革命家たちの魂の焼けぼっくいに再び火が付いたみたいなことが、ザ・フィフティーズかなんかに書いてあったような。で、キューバ危機に至る路線にのめり込むんだが…
2017/11/17(金) 19:35:58.41ID:DxXl8/Fh0
マハン海戦論
https://www.amazon.co.jp/dp/4562054360

なるものが発売されていた模様
マハン論文13冊からの抜粋再構成?
目次みると前半が海軍戦略、中盤が個別論文、後半が海上権力論の模様

これはちょっと買ってみるかw
2017/11/17(金) 23:26:56.27ID:WF0H5Zcqx
「機動の理論」木元寛明(サイエンスアイ新書)来てた

今回は「Plan1919」を中心にフラーを紹介するものでした。
機動の説明というものではなく、あくまでもフラーの機動戦理論を説明紹介するものです。

普通に買いの1冊とおもいます。
2017/11/17(金) 23:52:26.80ID:00nQFDgaa
以前機動戦を理解してないと言ってたけど何がまずかったのかご教授願いたい
2017/11/18(土) 00:39:07.54ID:XUSg6BA/x
>51
1)機動と火力の関係
 狭義の戦術次元の物質的移動/運動の機動のみを解説

2)ヘリボーン
 ヘリボーンは機動ではなく移動と解説
 ・・・空中機動作戦どこいった?

3)ALBをアメフトに例える
 ALBからミッションんコマンドだけ抽出し特徴として説明

基本的にマニューバがその語源から持っている「駆け引き」や「計略」の説明が希薄でした。
この「駆け引き」こそがマニューバーの根源

自らの移動と位置取りによって敵の判断や試行、行動などに影響を与え
その行動(意思も含む)を強要(誘導、牽制、誘引)して戦闘や作戦を有利に主導していく事こそがマニューバ

だから政治や外交用語にもマニューバがある

※この部分、今回の本の中の米海軍の部分で、ようやく精神的部分などへの言及あり

ただ気になる部分がまだ1カ所
主導権(いにしあちぶ)をあくまでも主動権と記述

一見すると受動であってもマニューバにより主導権を得るという意識があまり無いように思えます。
(ただし受動で主導権を得るには高位の戦略次元や作戦次元においては主動が必要になる場合が多い)
(しかしこれは戦争の全部の次元に共通する訳ではないので、もしかしたら戦争次元の区別があいまいなのかも)

戦略次元-(重複域)-作戦次元-(重複域)-戦術次元

やはりここが基本(この重複域を認識するのにはOMGを考察するのが最適なのだw)
2017/11/18(土) 00:40:26.75ID:XUSg6BA/x
あ、米海軍じゃない、米海兵隊ね
2017/11/18(土) 00:57:38.04ID:XUSg6BA/x
機動戦は

機動(マニューバにより敵後方を攻撃し麻痺を図るというのではなく
敵後方を攻撃し麻痺を図る事、その着想から行動にいたるまで全体が機動(マニューバ)という意味

機動は手段ではなく、機動は着想そのもの


だから米軍は、作戦デザインとか言い出したんじゃん
2017/11/18(土) 01:11:37.89ID:YaVzlrLx0
戦闘機における空戦機動もマニューバっていうのが人口に膾炙しているが故に空戦のそれと陸戦のそれを同一視しがちなのが、ややこしくしている一因なのでは

実際に重なる部分もあるし、切り取っていけばいい話かもしれませんが。
2017/11/18(土) 01:46:48.44ID:XUSg6BA/x
.>55
>戦闘機における空戦機動もマニューバ

あれも本来は相手をだまして(混乱させて/目くらましして/牽制して)有利な位置につくものですよねw
運動そのものじゃないと考えるべきではないかと
2017/11/18(土) 01:58:41.08ID:XUSg6BA/x
空戦マニューバとは、空中戦において相手をだまして(混乱させて/目くらましして/牽制して)敵対し有利な位置につくテクニックである

なんかおかしいかい?
運動方法や運動形式はその為に行う具体的な手段にすぎないよね?
2017/11/18(土) 10:13:36.27ID:VO++HkaR0
英語国民じゃないからマニューバの概念がよく分かってないのよね小生
2017/11/18(土) 10:36:14.94ID:mhC/9Os+0
軍事用語辞典や軍事思想史のテキストでもあれば、
機動やManeuverの項に、語の意味とその変遷を付け加えなきゃいかんのだろうな

というのは理解できたぜ!
2017/11/18(土) 10:50:23.63ID:VO++HkaR0
せめて××マニューバみたいに××をつけてホスィ
2017/11/18(土) 13:11:07.38ID:84vFTdISx
OODAだって、敵を思考的に飽和に追い込む術であって、運動の術じゃないよね、運動はその結果行う行動だよね
なぜマニューバウォーフェアにおいてOODAを組み込むかって、そこだよね。

ただ
米陸軍はマニューバ達成の着想において運動を重視する傾向があって
(というかマニューバ達成の手段を運動計画(そこには機動達成が込められるので機動計画と呼ばれる)に結実させる)

米海兵隊はマニューバ達成の着想において運動だけに依存せず精神性も重視するよね
(精神的影響を与える時間や場所を加味や陽動や牽制による作為といった奇襲要素の重視など(というか必ずそこから考える)

先に具体化して機動戦tって言い出したのは米陸軍が先なので、みんなそっちに引っ張られているんだと思うのです。


なので湾岸戦争なんか、あれただの模範的な側面包囲にすぎないじゃん、どこに機動(マニューバ、計略、駆け引き)の要雄があるんだ?
とかいう批判が最近、当の米軍内から出てきているのも、そういうこと。
(逆にサンダーランは、あれこそが機動(マニューバ、計略、駆け引き)だという話が出るのにもつながる)
2017/11/18(土) 13:17:49.30ID:84vFTdISx
うーん。。。この精神的という日本語表現も問題なのかも?
前スレでもでたように、我々日本人は精神的というと「根性、気合、士気」などの方向に捉えがちですが、
英語での精神的なものって、そこに限りませんよね

このマニューバで言われる精神的ってもっと幅の広い概念であって…

たとえば精神的奇襲とかって、思考的奇襲とかの表現の方が良いようにも思えます。
2017/11/18(土) 13:20:04.59ID:84vFTdISx
敵が思いもかけなかった行動は精神的奇襲になる訳ですが、思考的奇襲と書くと、
敵が考えられなかった、敵思考の枠外とかそういった事を素直に表現できるように思うのです。
2017/11/18(土) 13:22:12.91ID:VO++HkaR0
精神的奇襲っていうと敵の士気を沮喪させる方向に感じるけど

思考的奇襲っていうは敵の判断力を凌駕する方向に思える。
2017/11/18(土) 13:25:52.47ID:84vFTdISx
湾岸戦争は戦史、軍事、戦術の知識があれば、あの計画図をみただけで誰でも意図が読めますよね。
それに対し、サンダーランは、まさかあそこで、あのタイミングで機甲部隊の単独襲撃行動をとるとは!さらに敵重心まで確保して居座っちゃうとは!と誰もが思った訳で

まさに想像外、思考の枠外、思いもかけない行動であり、精神的要素におけるマニューバであったと
2017/11/18(土) 13:27:57.30ID:84vFTdISx
>64
>思考的奇襲っていうは敵の判断力を凌駕する方向に思える。

OODAってその方向ですよね
その結果、敵が飽和して、敵の思考や士気が阻喪していく訳です。
2017/11/18(土) 13:29:31.30ID:84vFTdISx
ほら、マニューバを一度、運動から切り離して考えると、こんなに判り易くなるw
2017/11/18(土) 13:33:23.77ID:84vFTdISx
とはいえ、軍隊の運動はマニューバ達成の重要かつ主要な手段になりえるので、どうしても切り離して話すのは難しい
結果として運動と機動が一体化し機動戦とよばれ、その実施手段として目に見える運動ばかりが機動として認識されていく

その結果が今の日本なのかなぁ?とか思うのです。
2017/11/18(土) 23:53:52.87ID:dkLTDoUC0
奇襲ってそもそも思いがけない思考の外からの攻撃を意味するものだと思ってたから意味としては重複してるんじゃなかろうか?と思った。
2017/11/19(日) 01:00:45.87ID:sO+ayCjD0
素直に歴史的経緯から入ったらどうか。<機動戦

Maneuver wafareを言い出したのは、アメリカ上院で軍事戦略に影響が強かった
ゲイリー・ハートのアドバイザーのウィリアム・リンド。
サジェスチョンを与えたのはジョン・ボイドのOODAループ。

その意義を認めたコリン・グレイとルトワックが、軍事戦略の主流に取り込んで
「消耗戦」の対義語の概念で「機動戦」が軍事思想内の地歩を獲得。

米海兵隊が全面採用して"Warfighting"の最終章にがっつり組み込まれる。
米陸軍は、あまり表面的には認めないが、実質、影響下にある。
2017/11/19(日) 01:31:52.32ID:sO+ayCjD0
ソ連陸軍のドクトリンの変遷も、まずはグランツから入ったらいいんでないか。

○大戦終了後の初期(1946-1954)
都市化している中欧の戦域特性に合わせた戦車軍他のダウンサイジング。

○ジューコフの改革(1954-1959)
核戦争を考慮した諸兵科軍の強化

○軍事革命(1960-1970)
核戦争への対応

○反軍事革命(1971-1985)
OMG等による核の使用を抑制した戦勝の追求

○兵器の技術革命(1985-1988)
端的に言えば、西側のコッツな精密誘導兵器とソフトウェアの「機動戦」に追随できず泣き言三昧。
政治的にも経済的にも「詰み」。

○1988年以降のソ連軍とロシア軍
ごめんなさい、して防勢に戦略の基軸を転換。ソ連崩壊。
壮大な規模の無駄だったねと。
2017/11/20(月) 18:20:02.68ID:giewNshv0
>70
>素直に歴史的経緯から入ったらどうか。<機動戦

貴官の提示は「米軍における機動戦の受容」であり
それを理解する為にも「機動」という根本を理解すべきではないのか?が私の主張

(そもそも米軍は機動をどう理解しているのか?にも繋がる)

>71
>まずはグランツから

それは私が前から言っていることw
うらー

ただし

>○1988年以降のソ連軍とロシア軍
>ごめんなさい、して防勢に戦略の基軸を転換。ソ連崩壊。
>壮大な規模の無駄だったねと。

は現在のハイブリッド戦略に繋げないといけない。
現状、追いつけなくなって焦っているのは西側

そう考えると、壮大な無駄とは言えなくなる。
2017/11/20(月) 18:43:13.78ID:Ab3l2dksa
日本版トマホーク

http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20171120-OYT1T50002.html

やっとやな。間に合うか。
開発要素はほとんど無いよいに思うので、補正で一気に作ってイージスに詰め込め。

空自が使いこなすには、まず攻勢的航空戦を教義に組み込まないかんと思うが、間に合うか。
2017/11/20(月) 18:49:58.50ID:Ab3l2dksa
>>72
>機動戦の概念
あまり拡張しすぎると、逆にグレイやルトワックが組み込んでいる部分の意味が分からんようになると思うが。
2017/11/20(月) 18:59:43.60ID:giewNshv0
>74
別に拡張はしてませんよ

単純に「機動、マニューバ」って何?
最初に理解しておこう、話はそれからだ

という事にすぎません。

機動戦じゃなくて、機動
2017/11/20(月) 19:01:49.12ID:giewNshv0
マニューバを理解せずに、マニューバウォーフェアを理解しようというのが
そもそも無理な話なんだと思う、今日この頃。
2017/11/20(月) 19:06:47.61ID:giewNshv0
>69
>奇襲ってそもそも思いがけない思考の外からの攻撃を意味するものだと思ってたから意味としては重複してるんじゃなかろうか?と思った

思考の外って言ってもいろいろあるじゃないですか
この場合は戦術や作戦の組み立てにおける「ロジックの外」と言うべきかもしれません。
2017/11/20(月) 19:14:39.05ID:Ab3l2dksa
Soviet Operational Logistics, 1939–1990
Graham H. Turbiville, Jr.

要点としては、縦深作戦理論の裏付となる作戦次元の兵站は、独ソ戦までは空理空論で、
独ソ戦の中で経済全体と結び付いた集権的な組織、手法で確立され、
1941年のモスクワ防衛の予備を生み出し、1942年の反撃を可能にし、1943-1945年の数百kmの攻勢を実現してドイツに勝った。

ただし、戦後はあまりの集権性ゆえに、ワルシャワ条約機構全体の経済を破壊していく様が言及されてる。
1960年代になっても、レンドリースで供与された米軍トラックに依存してて、それも日に日に衰えていったと。

現代ロシアのハイブリッド進攻は、軍事的弱小国のウクライナ、バルト三国、日本には脅威でも、
かつての世界レベルの恐怖とは量的に違うな。
戦域跨いでかき集めても、陸自と同じくらいの戦力規模だし。
2017/11/20(月) 19:21:36.73ID:giewNshv0
>78
>現代ロシアのハイブリッド進攻は、軍事的弱小国のウクライナ、バルト三国、日本には脅威でも、
>かつての世界レベルの恐怖とは量的に違うな。
>戦域跨いでかき集めても、陸自と同じくらいの戦力規模だし。

NATOの軍縮状況と見比べてから言って欲しい。
それにハイブリッド戦略は、以前のような過度に量に依存しないから脅威なのです。
2017/11/20(月) 20:29:11.14ID:giewNshv0
「A Look at Soviet Deep Operations - Is There an Amphibious Operational Maneuver Group in the Marine Corps' Future」
https://www.amazon.com/Look-Soviet-Deep-Operations-Operational/dp/1497544505

わはは
ソ連OMGに米海兵隊の未来を見出そうとする論文発見w
(同名でぐぐるとPDFもある)

うらー、うらー、うらー
2017/11/21(火) 12:53:56.96ID:fwS6xSnN0
>>52
>戦略次元-(重複域)-作戦次元-(重複域)-戦術次元
あと、そもそも、この戦争の階層構造がわかってない人も多いよね。
スケール(規模)の問題だと誤解している人とか。

例えば雑誌スレで評判のよい「歴群マガジン」の常連筆者でもよくわかってない人が多い。
階層構造を理解している人には明らかにおかしなことを書いてる。
けど、それを読む読者の大多数も戦争の階層構造をわかってないので、
おかしなことが書いてあることに気がつかないという…。
2017/11/21(火) 18:52:06.22ID:TutbBZtra
そんなに割り切れる話でも無い。
戦略と作戦を垂直に位置付けずに、社会・作戦・兵站・科学技術を水平に捉えて戦略の構成要素とする説も有力。
<マイケル・ハワード

大戦略-戦域戦略-作戦-戦術-技術を垂直に位置付けて、
彼我で相互干渉するというのはルトワックの説だと思うが、それが有力なのは、アメリカが採用しているからで、
例えば金目から戦略にダイレクトに繋がるであろう兵站を
作戦とどう関連付けるかは、まだまだ議論の余地があると思われ。
2017/11/21(火) 19:22:59.27ID:TutbBZtra
「機動戦」論者の言う「機動」は、古代のマラトンの戦いから、モンゴルから、フリードリヒ・ナポレオン・ブリッツクリークetc.の「機動」に、
既にOODAループへの効果を狙ったものがあったと。
「戦い」の「本質」だと言ってるわけです。

良く言及されるMigとF-86の話以外でも、エネルギー機動上有利なはずのYF-17が、
コンペでYF-16に敗れて契約をかっさらわれたことも契機になってる。
2017/11/21(火) 19:40:13.58ID:TutbBZtra
何か一般公理的な「自然原則」があるわけではなくて、
戦史の有効な解釈として「規範原則」があるわけで。
だから戦史のヒストリアンでもあるマイケル・ハワードや、ジョン・ボイドの学説の有効性は、
時代が経過しても煌めきを失わないわけです。
2017/11/21(火) 19:50:03.70ID:TutbBZtra
逆に軍事思想を一般原則化しようとした人は、現代(イスラエル学派)ではちょっと疑問視されてる。
<ジョミニ・マハン・フォッシュ・シュリーフェン・フラー・ドゥーエ
リデル・ハートも微妙。
2017/11/22(水) 08:20:12.67ID:5+ZRd+t40
>>82
ダメライターの話は、そういう階層構造やその構成要素の捉え方の違いのレベルじゃなくて
戦術レベルの話で作戦を説明しようとしたりとか、戦争に階層構造が存在していること自体を
理解していないこと
あるいは熟考の末に認めていないのかもしれんが、ひどく前衛的な捉え方だな
2017/11/22(水) 08:50:14.88ID:8kHpeKXs0
>>82
>戦略と作戦を垂直に位置付けずに、社会・作戦・兵站・科学技術を水平に捉えて戦略の構成要素とする説
これも、戦略と作戦には階層の違いがあることを認めないとか、作戦が戦略よりも上位にあるといってるわけではないよな

>金目から戦略にダイレクトに繋がるであろう兵站
どうして「繋がるであろう」といえるのか根拠を示せる?
2017/11/22(水) 09:03:37.28ID:8kHpeKXs0
>>84
>何か一般公理的な「自然原則」があるわけではなくて、
>戦史の有効な解釈として「規範原則」があるわけで。
と簡単に言いきってるが、(自分で補足しているように)
>逆に軍事思想を一般原則化しようとした人は、現代(イスラエル学派)ではちょっと疑問視されてる。
程度だよな
2017/11/22(水) 09:07:44.35ID:8kHpeKXs0
ジョミニ(もっとさかのぼればヴォーバン)の系譜とクラウゼヴィッツの系譜は、用兵思想の二大潮流なんだよな
二大潮流の一方、つまりジョミニ・マハン・フォッシュ・シュリーフェン・フラー・ドゥーエなどを知らずに
用兵思想を語れるのか? と
例えば米軍で「クラウゼヴィッツ・ルネサンス」とかいわれるのは、逆にいうと、
それまではジョミニの系譜に連なる用兵思想がどれだけ根強かったのか、ということ

いや、自分の戦争観も、ジョミニじゃなくてクラウゼヴィッツ寄りだけどね
90名無し三等兵 (アウアウウー Sa05-UwnI)
垢版 |
2017/11/22(水) 09:46:08.61ID:oEJSjeQ8a
マハン思想は覇権国家になれる潜在能力のある国には鉄板だぞ。
信長の野望とかHOIをリアル世界でやるだけだから。
2017/11/22(水) 10:05:46.22ID:zWAD63br0
>ALL
疑問提議!

>ジョミニ(もっとさかのぼればヴォーバン)の系譜とクラウゼヴィッツの系譜は、用兵思想の二大潮流なんだよな

この2つの系統は確かに二大潮流であり、よく相反したものと捉えられる事が多いが本当に相容れないのであろうか?

ジョミニは戦争のハウツー
クラウゼヴィッツは戦争のホワイ

と言われます。
確かに戦争論は単なるハウツー本ではありません。

ですが、ハウツー的要素が存在しないか?というとそうではない。
実際はハウツー本として書き始めたら、それだけでは説明できなくなり、そこを突き詰めていったら冒頭の書きなおしにいたった(そして未完)
この戦争論の成立過程自体が、実はハウツーの理解がホワイ理解の前提とも言えるのではないか?

ホワイがあればハウツーは不要?
そんな事はないと思うのです。

両方存在し、そのハウツーの応用力を高める為にホワイの理解が必要になるのではないか?
(逆に、ホワイを理解するからこそ、ハウツーを的確に利用できる)

ホワイだけでは、不十分ではないのか?
二大潮流に分けて、相手を批判、否定する事は、そもそも大きな間違いではないのか?
2017/11/22(水) 10:36:23.65ID:H3hIpUMga
ジョミニは普遍的な原則より戦史の前例の解説に寄ってて
クラウゼヴィッツは前者を重視してるという書籍としての方向性の違いはわかりやすいが
その違いがもっと根本的な戦略論に対する思想の違いをわかりにくくしてるが
そこで言えば対極と言うほど差のある物ではないだろうな
これは両書籍の不完全性というか二人がもっと本を書く前に死んだせいもあるだろうけど
だが後の歴史にあらわれたマハンやカステックスは普遍的な原則も戦史の解説も両方とも満たした結果すごい文量になってるわけで
これはこれで読む相手を選ぶ結果になってるし要点の解説をわかりにくくしてる
ただ個人的にクラウゼヴィッツがこれほど持て囃される最大の原因は
その本の不完全性故に研究科の"探求欲"を刺激する事と後世の戦略家達への影響によるものだと思うから
そこが書籍としての魅力を増加させてる
つまり純然たる教育書としての能力はクラウゼヴィッツの戦略論にもジョミニの戦略概論にも足りないし
その本人達自身が持つ歴史的経緯や後世への影響などからして戦史研究や用兵思想[史]研究には不可欠だと思うが
別に現代やこれからの戦争の用兵について考えるのにクラウゼヴィッツやジョミニの研究が必須とは思わない
2017/11/22(水) 12:36:52.52ID:5+ZRd+t40
戦争を不確かなものと捉えるか(クラウゼヴィッツ)、確定的なものと捉えるか(ジョミニ)、
根本的な戦争観の差
2017/11/22(水) 13:01:32.64ID:zWAD63br0
>戦争を不確かなもの

その全体として不確かな戦争の中に存在する、一定の確からしさを組み合せ繋いでいくことが作戦や戦術ではないのか?
クラウゼヴィッツは防勢の利なども唱えているが、一定の確かさがなければ、そのような話も存在出来なくなる
2017/11/22(水) 14:28:24.65ID:5+ZRd+t40
本質と部分の混同
2017/11/22(水) 15:53:08.37ID:zWAD63br0
>95
それをいうなら、クラウゼヴィッツとジョミニを対比するのは、

社会における戦争とは何か?
 と
軍事行動はどうすべきか?

というそもそも別の目的を持った議論/論説を混同して同様に扱い、相容れないとしてませんか?

この2つの命題は現実において同時に存在できるはず。
というか現実に同時存在している。
(戦争論の成立過程という現実が、それを物語っている)
2017/11/22(水) 16:26:48.22ID:1UFJydvm0
>>91
優れた実践から理論が構築されて、その理論がさらなる実践と時代の変化に磨かれることでまた別の優れた実践が…
というのは教育や経営なんかでも聞く話だけど、軍事でも似たようなことが起こるという解釈でいいのだろうか?
2017/11/22(水) 18:08:03.05ID:zWAD63br0
>97
それは軍事でも起きると思います。

しかもそれが1人の人間の思考の中だけでさえ起り得る
その結果が戦争論だと思うのです。

(しかも、書きなおしの途中で終わったが為に、まだ前段階の実践が残ったままの状態というのが、ある意味重要なのかと)

そして戦争という社会現象全体を見回せば、非常に混沌とし不確かなもの
しかし戦役、会戦、戦闘と下がってくるにつれ、摩擦などによる誤差は生じるものの
ある一定の確かさというものも観測される
(完全な確かさでは無い事に注意)

その一定の確かさの存在を認識しなければ、作戦や戦術を組み立てる事は不可能なのではないか?
ジョミニの完全性を否定するあまり、過度に確かさをを否定してしまうと、何もできなくなる。


例えば
>93 貴官は何を根拠に作戦計画を立案しますか?
2017/11/22(水) 20:25:03.58ID:YVxyUUlca
>>98
それは、ある程度実績のある方法論があるな。<不確実さへの対応
「分析と総合」による。
MDMPってまさにそれだし。

行動方針の列挙>各行動方針の分析>結論(総合化)
これを、状況に即してフィードバックする。
不確実性を無理に一般公理化せず、特殊ケースのまま敵味方の意思の干渉をバラして言って組み上げる。
兵棋演習でケーススタディを深堀していく意味もこれ。
2017/11/22(水) 20:36:22.17ID:YVxyUUlca
不確実さを、不確実さのまま扱うのが扱うのが、二十世紀の後半に出てきた考え方。
それを19世紀半ばに取り込んだクラウゼヴィッツは、やっぱ破格な先進性なわけです。
ヘーゲルと概ね同時期だし。

ダーウィンの進化論も少し後だし、物理学の量子力学もかなり後。
金融工学なんかはつい最近。
不確実の塊のAIなんかは、昨日まで錬金術扱いされてきたし。
2017/11/22(水) 20:53:15.89ID:YVxyUUlca
軍事戦略の決定プロセスも、基本は目標(テーゼ)に対する現状ギャップ(アンチテーゼ)を解決して「進化」する方法論(アウフフェーベン)で策定されてる。
無自覚に。

テーゼ:島嶼侵攻対処
アンチテーゼ:対着上陸重戦力、対潜特化海軍、防空特化空軍の現状
アウフフェーベン:統合機動防衛力の構築

別に新規なことではなく、本質を捉えて組織的に戦略を議論しましょうと。
2017/11/22(水) 21:11:31.97ID:YVxyUUlca
ジョミニのフレームは、現代軍でも使用されてるが、「確実」な原理ではなく、
進化の途上にある一つのテーゼ、マイルストーンという扱いだと思う。
ナポレオン戦争の遺産は、ジョミニ以外も師団制度、グリヴォーバルシステム、テイユの作戦的火力運用、
ギベールの混合隊形、散兵線と多々あるが、
絶対真理ではなく、有効なら使い、アンチテーゼが勃興すれば新たな進化を目指す、ということでしょう。
2017/11/22(水) 23:54:36.87ID:DiN9p2C+0
ジョミニは教範よりでクラウゼビッツは用兵学よりだと思っている
2017/11/23(木) 08:09:42.62ID:lkzuxdA50
>>96
特定の本の記述内容の方向性と、根本的な戦争観は別の話
用兵思想の二大潮流といった時の二大潮流とは、
特定の本のの記述内容の方向性ではなく、
根本的な戦争観の話。
2017/11/23(木) 10:35:28.83ID:XTFsNBkjx
不確実性を受容した中で確実性を追う事は相反することですか?
 →現在の不確実性の中で、いかに確実性を上げるか?

確実性が存在するとした上で、現実の不確実性を受容する事は相反することですか?
 →現在の不十分な確実性をいかに利用するか?
2017/11/23(木) 11:02:52.92ID:XTFsNBkjx
しかし、この考え方に罠があって、不確実前提で別の方法論もあります

不確実性を受容した中で確実性を追う事は相反することですか?
 →現在の不確実性の中で、いかに確実性を上げるかを目指す(米陸軍)
 →現在の不確実性を利用し確実な結果を求める事を目指す(米海兵)


>104
貴官は海兵士気を言いたいのだと思いますが、不確実性を認識するだけでは上記のような差異を生んでしまう危険性があると思うのです。

さて、下記に比べて如何でしょうか?こっちもこっちで同様の理解に達することは可能です。

確実性が存在するとした上で、現実の不確実性を受容する事は相反することですか?
 →現在の不十分な確実性をいかに利用するか?(現実的論的解決法)

結局、不確実性を不確実として扱うというよりも

「不確実を利用する」という着想が重要であり
それはどちらからも理解できる話にいきつきませんか?
2017/11/23(木) 11:08:56.45ID:XTFsNBkjx
クラウゼヴィッツが本質であり、ジョミニが間違っている


これは不確実性の原理から言えば、確実性になっていませんか?
現実は両者のバランスというか

不確実性の中に一定の確実性が内包されている
というものではないでしょうか?

(だからその確実性をどう使うか?という着想にも繋がりやすくなる)
2017/11/23(木) 11:54:54.99ID:JxWAeI0Ar
より分解すると

相手の不確実性を衝くために
(不確実性の利用)
我の確実性を利用する。
2017/11/23(木) 12:16:59.56ID:VN8gEFPY0
我にもまた本質的には不確実性が存在することを前提とするのがクラウゼヴィッツ。

「本質的に」不確実性の存在を前提とするのかしないか。
言い方を変えると、不確実性と確実性のどちらが(すでに人知によって解明されているかいないかにかかわらず)
「本質的な」前提として存在すると考えるのか。
その差。
2017/11/23(木) 12:23:31.37ID:VN8gEFPY0
(すでに人知によって解明されているかいないかにかかわらず) 絶対的な正解は存在しており、
それにどうやって近づくか、と考えるか。
絶対的な正解などそもそも存在せず、その場その場での正解しか存在しない、と考えるか。
2017/11/23(木) 12:25:06.66ID:qHo0y/vv0
>その場その場での正解しか存在しない

一面真理だとは思うがそれだと用兵学なんてものは必要なくなってしまう
2017/11/23(木) 12:30:12.69ID:VN8gEFPY0
その場その場での正解(複数ありうる)をどうやって実現するのか
サイエンスによって、
アートによって、
マネジメントによって、
アプローチの潮流は大きく3つに分けることができる(これが唯一の分類法といいたいわけではない)

これはアプローチの潮流であって、根本的な戦争観の話とはまた別の話。念のため。
2017/11/23(木) 12:39:01.54ID:VN8gEFPY0
相手の状態によっても、「その場その場の正解」は変わってくる。
だから、敵を知り、己を知りましょう。
これも有名な用兵思想の一節ですが、
「用兵学なんてものは必要なくなってしまう」んですかね?
2017/11/23(木) 12:45:29.72ID:VN8gEFPY0
もちろん、絶対的な正解が存在するという前提で、
サイエンスによって、
アートによって、
マネジメントによって、
アプローチすることも可能。

根本的な戦争観の話と、正解に近づくためのアプローチの話は、別の話。

>「不確実を利用する」という着想が重要であり
>それはどちらからも理解できる話にいきつきませんか?
そのとおり。だって別の話なんだから。
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