>>337
Me262はスペックだけ見ればもはや圧倒的と言ってもいい(何せ巡航速度がP-51の最高速度より早い
軽くジョギングしてるMe262が全力疾走してるP-51より速いのである)から
まるでガンダムのジオング並みのモンスターマシンだったと認知されてるが現実は違う
というのもMe262はデカすぎて加速がめっちゃ遅かった 軽く走ればすぐに最高速度になるムスタングと違い
しばらく走らなきゃ最高速度にならなかったわけ
しかも、上昇速度 ロール率 運動性...それら全てがMe262はP-51より劣ってた 要するに戦闘機のくせに重すぎたのだ
実際、当時の米軍パイロットの手記を読んでも
「Me262はヤバい あいつと出会った時はつまり死ぬ時だ」なんて記述は全く出てこない
P-51とMe262がタイマンしても普通に後者が負ける事だって十分ありえたわけだ

結局のところMe262は
「高空でも(ジェットなので)性能は落ちず最高速度は速く重火力で降下速度も速い 一方で重くて鈍重な動きしか出来ない」という
重爆相手に使うのが一番良いというかそれ以外の使い道ねーじゃんっていう戦闘機だった
ていうかアメリカもイギリスもWW2中に既にジェット戦闘機を開発してるのでドイツの技術力だけ際立ってたわけでもないのだ

何故戦後にMe262が神格化されたのか?といえばそれは
「ドイツ軍は強かった!最強だった!(つまりそれを倒した俺たちは超強くて超最強なのである)」と言いたい連合国と
「ドイツ軍は精鋭で強かった!無敵だった!」と言いたい元ドイツ軍人と
「ドイツ機かっけー!!悪の米英やっつける僕らのドイツ軍わーい!!」がしたいミリオタの
三者の意見が合致した結果なのである