>>895
>>飛び石作戦
まさにその通り。それは山本司令官の渾身一的のアメリカ上陸
作戦の骨子である。ハワイの米太平洋艦隊を奇襲し、フリーハ
ンドを得てからミッドウェー→ハワイ→フィジー→パナマへ
飛び石伝いに展開し、アメリカを東西分断の上に西部を攻略。
米軍の防御線の裏を取る一点突破の「錐の戦法」で、神速と
戦略資源集中を旨とした。
カ州に集中する米航空産業地帯を蹂躙空襲し、シアトル他の
油田地帯に上陸して奪取する事で米国自身を戦場にし、その
国力と経済に致命的打撃を与える事が肝要であった。

しかし山本の策は悉く統帥部に阻まれ、カ州遠征の為の戦略
資源は、統帥部が新たに手にした南方占領地の確保防衛に固執
し、インド洋やアリューシャン、オーストラリア方面へ散財して
しまった。
彼等は島嶼戦略を面として捉え、飛び石で防衛線を破壊される
脆弱性を理解せず、戦略資源を広大な占領地にばらまいてしまい
貴重な石油と、もっとも大切な黄金のフリーハンドタイムを無為
に浪費したのであった。
そして戦力を減殺されたミッドウェーの戦いで躓き、山本の唯一
無二の必勝策はここに頓挫するのだ。その後、山本は死に急ぐ
ように司令官なのに最前線に立ち続けるようになった。