公算射撃においては何時全門斉射に移るか、どれだけ無駄弾と時間を短縮できるかに重点が置かれる。
公算射撃では全門斉射が一番命中率が高いからだ。

試射についても同時発射弾数を増やし正確なデーターを得る必要がある。
第2次大戦中、試射は日本は交互射撃を主用したが、アメリカは初弾から全門斉射の例が多い。
日本でも距離12,000m以下、重巡は8,000m以下であれば試射を省いて急斉射とされるが、砲術長の判断次第。

初期照尺から射撃、弾着観測、そこから修正値を得、必要であれば全遠(近)になるよう試射を行う。
その後斉射に移り、弾着観測から修正、射撃を繰り返していく。

基本的に交互で撃つのは1回か2回になる。