南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
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南雲長官はもっと評価されるべき(34代目)
前スレ
[33代]南雲忠一中将を再評価するスレ(不)
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/
(>>119〜 暗号情報を信用するかの章、>>494 PBY温存方針の章
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>348 これまた、おかしな話です。
第一次攻撃隊の基地に対する戦果が不十分な状況なら、
なおさら、速やかに基地を無力化しないといけないのでは?
>ハワイからの増援がイースタン島の基地航空隊に加わります(>>280)
でしょう?
>>349 つまりは、「俺の考えた完璧なMI作戦必勝案」があるのに、
それを採用しない一航艦は無能、というわけですな。 >>351 叢書も同じ考えですね。
>滑走路の破壊が必要
ハワイからいくらでも増援が可能と言いつつ(>>280)
奇襲で、敵小型機を在地撃破すれば基地を無力化できる
としてるけど、大丈夫なの?
というのが、本職の疑問です。 >>352 ええ?反復攻撃前提だったの?
敵大型機や滑走路を残しておきながら、
>史実通りの基地航空隊への空襲効果が足りない第一次攻撃隊
との違いが分からないのですけど。
>>354 ははは・・・すみません、
ゲショ氏は、南雲スレのお母さんですな。
本編に戻るとします。
>>355 申し訳なし。
最近、沈没船の発見が相次いでいますな。>レックス
そっとしておいた方が、よいかもしれませんね さて、アレ氏殿、
ここは戦史検証の場ですので、
第一次攻撃隊の編制について議論するのは
大いに結構ですが、
自分の発案を通すために、
史実の作戦計画を頭ごなしに否定し、
しかも、それが当時の常識から外れているような言い回しは、
住人の反発を招くだけかと。 >>362の続き
例えば、
「第一次攻撃隊の編制を艦戦+艦爆にするのは、どうだろう?」
と提案します。
その理由として、
「巡航速度の向上により、敵機の在地撃破が期待できる」
を説明します。
続いて、
「基地攻撃に艦攻を使用しないことに伴う懸念」
「空母攻撃に艦爆を使用しないことに伴う懸念」
について、議論する。
こういう流れにすれば、お互い有意義になると思いますが・・・いかが >>329の続き
以前にも、確認しましたが、>>219-220
南雲機動部隊を攻撃した、米飛行隊長の中で、
敵情の正確な把握が期待できるのは、3名。
<エンタープライズ>
艦爆隊(ウエイド・マクラスキー少佐)→会敵成功し帰投☆
<ヨークタウン>
戦闘機隊(ジョン・サッチ少佐)→会敵成功、帰投☆
艦爆隊(マックス・レスリー少佐)→会敵成功、帰投☆ >>364の続き
まずは、エンタープライズのマクラスキー隊長ですが、
前スレで紹介した通り、
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/908
>・敵の空母は全部で4隻
>・そのうち3隻を急降下爆撃により撃破
>・残り1隻は無傷で健在 >>365の続き
スプルーアンス少将に対し、ほぼ正確に報告したのですが、
自身の負傷が深刻で、「第四の空母」に関しては、
曖昧なままにされたと言われています。
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/915
それと、この時期における、両任務部隊間の意思疎通については、
大いに疑問があり、
この内容が、フレッチャー少将に伝えられたのか?
については、後で検証したいと思います。 >>360
わざわざありがとうございます。>>351です。
私は史実の第一次攻撃隊が艦攻・艦爆混成だったのは妥当と思ってます。
で、>>363の分類を使えば、「基地攻撃に艦攻を使用しないことに伴う懸念」の提起として、
>351のレスを挿ませていただいたんですが、それに対する回答が>>352,>>353だったんで
正直言って、「だめだ、こりゃ」と思いました。
私は「アレ氏のレスは読み飛ばす」の方針に戻ります。レス番200あたりからしていたように。
長官殿、このレスは単にお礼と私の感想なので返レスは不要です。
駄文挿入失礼しました。 >>361
ポール・アレン氏の戦没艦艇探し凄いよね。
武蔵、山城、レキシントン。
続いては何のか楽しみ。
個人的には戦没艦艇は運命を共にした船乗りの墓としてそのままにして引き上げとかやって欲しくない。
遺骨を回収するため引き上げとか最悪なこと言いださないで欲しい。 こうも次々と沈没船を発見しているニュースを見ると
アレン氏には沈没船の位置を探知できる体内レーダーでも内蔵されてるんじゃないかという気がする >>356
どこがおかしいですか?
そもそもこのレスは即時発進問題についての話題ですね
攻撃機による雷撃は必ずしも必要ではないという意味です
艦爆による撃破でいい
しかしそのことは、状況により艦爆が他に要り用ならば艦攻による雷撃で封殺して可ということを否定しません
もちろん戦闘機の援護が絶対必要なので、艦爆と違い「戦闘機がつけられない理想的でない状況ながら神速を尊び艦攻のみ護衛なしで即時発進」は論外です
そういう意味で、例えば最低限必要なのは艦攻という書き方はできません
文脈がわかってもらえたでしょうか >>359
敵の基地を無力化しなくてはならないのは当然です
ですから、空襲効果が半端な遅くて破壊力の小さい艦攻と艦爆を両方含む攻撃隊を出している場合ではないのです
つまり叢書的に滑走路含む施設を徹底破壊して反復攻撃の間隔を開けるか
当座の脅威たる敵小型機を在地撃破または在空撃破(防空機のみならず空中集合中の攻撃隊を掃滅)することを重視して艦爆と艦戦のみの編隊で攻撃するか
第一次攻撃隊の空襲効果を重視するならばどっちかじゃないのという話をしているのです
故に史実の編制は半数待機の雷爆同時攻撃を優先した不作作用に過ぎないのではないか、とね >>357
発進時の情勢は護衛の要否の判断に大きく影響します
得失を考慮して何をもって達成すべき目標とするか、または許容できる損害かが変わるからですよ >>358
艦爆はそもそもが艦戦の掩護を受けないで攻撃できるよう工夫された機種という日本語は「如何なる状況でも護衛は不要」ということを意味しません
どうしてそういう解釈になるのかわかりませんね
そもそも、というのは艦爆が開発段階で固定武装等の空戦能力を付与され、乗員も空戦訓練を受けているし、攻撃法も一般に奇襲性が高いという艦爆の特性の話です
例えば航空基地を攻撃する際は援護が必要と判明した話は何年も前から書いてるし
雷爆同時攻撃の際には艦爆隊が空戦していては攻撃のタイミングがずれて話にならないということもこのスレに書きましたね
常に護衛は不要なんて書き方をしたことがありますか? >>361
どんな攻撃隊の編制であれ、四空母から同時発進可能な最大126機という >>374
続き
機数では、反復攻撃は必要です
艦爆と艦戦のみの攻撃隊による攻撃が史実の第一次攻撃隊と違うのは
空襲開始の時刻が早いので当座の脅威たる敵小型機を在地撃破できる公算が大きいことです
概ね3個中隊くらいが在地撃破可能なのです
さらに空中集合中の攻撃隊を掃滅できる可能性も高まります
施設の破壊に関しても、命中率が高いので
サンド島の滑走台と格納庫のほか、イースタン島の格納庫、倉庫類合わせて3棟くらいは爆破できるでしょう
艦爆については対空砲火による未帰還一割、使用不能一割くらい出るでしょうけどね >>367 そんな・・・返事は不要と言われると、
なおさらネタを挟まないと、死んじゃう病が・・・
>>368-369 現代のトレジャー・ハンターですね。>アレン氏
金持ちの道楽なのか、歴史に貢献したいのか・・・ >>370 ふむっ、言葉のやり取りが成立しないとなれば、
これ以上の議論は無駄でしょう。
結論を急ぎたいと思います。
論点を以下の三点に絞ります。
(イ)攻撃目標の優先順位
(ロ)基地攻撃隊の編制
(ハ)空母攻撃隊の編制
いずれも、作戦計画段階(出撃前)の話とするので、
ご協力を >>377の続き
まず、
>(イ)攻撃目標の優先順位
攻撃目標とは、
南雲機動部隊に与えられた二つの任務
「ミッドウェー島基地航空兵力の無力化」
「米空母部隊の捕捉撃滅」
本職の考えを先に述べます。 >>378の続き
<スレ主の主張>
基地の無力化よりも、米空母撃滅が優先
(捕捉)ここで言う「優先」とは、
米空母を発見するまでは、基地攻撃を実施するが、
米空母を発見した瞬間から、空母撃滅に全力を傾注する。
基地攻撃がどんな中途半端な状態であったとしても、
以降は空母攻撃最優先に動く、という意味です。 >>379の続き
>アレ氏殿、
攻撃目標の優先順位に関する
貴官の考えを、簡潔にお答えください。 >>366の続き
残りは、ヨークタウンの二人。>>364
まずはSBD隊のレスリー少佐から。
見事、蒼龍を沈黙させたヨークタウン艦爆隊ですが、
零戦の追撃を受けることなく、全17機が離脱に成功。
奇襲成功の後、執拗につきまとわれ、
33機中18機が未帰還となったマクラスキー隊とは
対照的ですね。 >>381の続き
しかも、航法を誤らなかったため、
余裕をもって、母艦上空にたどり着くことができた。
すばらしい。
一方のマクラスキー隊は、もともと大迂回して
燃料を消費した上に、エンタープライズが帰投地点を
正確に伝えなかったため、帰りも迷子になってしまい、 >>382の続き
少佐が着艦したときには、
「2ガロン(約7リットル)のガソリンしか残っていなかった」
(『モリソン戦史』第三巻)p294
よろめきながらの帰還でした。 >>380
>>「米空母を発見した瞬間から、空母撃滅に全力を傾注する。
基地攻撃がどんな中途半端な状態であったとしても、
以降は空母攻撃最優先に動く」
これには同意です
ただし空母攻撃は撃破(封殺)を目処として攻撃隊の編制は敵基地航空隊の撃滅に有利なように調整
そこで(ロ)以降の話に移ります >>384
封殺・撃破を目途にって言うけど、そんなに器用なことできるの?
誤認だらけの当時の状況で確実に封殺できていると判断することができるの?
確認できた空母が全てとも限らないし、空母に集中して撃沈するほかに確実な封殺はないと思うけど。 >>384 アレ氏殿、
ここでは、本職の主張に対する意見など求めてはいません。
まずは、MI作戦遂行時の基本方針について、
貴官の理解を明確に示してください。>>379のように。 >>385
わざわざブーブークッション付のイスに座んなくても・・・。
クッションが撤去済みであることを祈っとこ。 >>386の続き
予め確認しておきますが、、作戦に対する理解に、
正解はない、と本職は考えています。
どのような理解であろうと、最終的に作戦目的を
達成すれば、それが”正解”なのです。
故に、
>(イ)攻撃目標の優先順位
に関する正否、優劣を論じるつもりはありません。
「各自の理解に沿った攻撃隊の編制(運用)となっているか」
が、議論の焦点になります。 >>388の続き
もう一度、言いますよ→
>アレ氏殿、
>
>攻撃目標の優先順位に関する
>貴官の考えを、簡潔にお答えください。 >>385 お気持ちは分かりますが、
それは
>(ハ)空母攻撃隊の編制
になったら、話しましょう。
今は議論の前提となる、お互いの基本姿勢を確認する段階です。
ここで各論に入ってしまうと・・・「>>200あたりに戻る」
収拾がつかなくなるのが目に見えていますよね。 >>387 ありがとうございます。要はそういうことですね。
目の前にあるとウズウズしちゃいますが、
今は辛抱して、スルーしてください。>ブーブークッション >>383の続き
余裕をもって、母艦上空に戻って来たレスリー少佐ですが、
すんなりと着艦できたわけではありません。
「彼ら(レスリー少佐率いるヨークタウンSBD隊)は、
サッチ少佐の戦闘機隊が現れるのを待ちながら、
航空母艦ヨークタウン上空を旋回しながら、飛行し続けた。
何故ならば、そのワイルドキャット戦闘機群は、
ガソリンが欠乏していることが確かであったし、
また大急ぎで、再度使用の必要があるかも
しれなかったからである」 (『モリソン戦史』第三巻)p294 >>392の続き
つまり、母艦上空に達したものの、
すぐに着艦態勢に入るようなことはせず、
サッチ隊のF4Fが戻ってくるのを待っていたのです。
その理由は、
「F4FはSBDに比べて航続距離が短く、燃料残量が
逼迫していると予想されるため」
「F4Fは短時間の補給の後、母艦直衛に再び発艦する
ことが考えられるため」 >>393の続き
素晴らしい状況判断ですよね。
こういうことを考えられる人でないと、指揮官にはなれないと思います。
うちの会社の上司にぜひ・・・ >>390
では敵空母の撃破"優先"という書き方になりますね
敵空母が現れたら、基地への空襲効果如何にかかわらず空母を攻撃します >>392
レスリー少佐ってほんとに人間か?
ちょっと前に「心を込めてパールハーバーの兵器廠を呪った」のに、
なぜそんな心くばりが出来るんだ。神の如き広い心の持ち主なのか。 >>395 やれやれ、いつもは長文レスばかり寄こすのに、
「自分の主張を明らかにしろ」と言われたら、
たった二行でまとまるんですか・・・
普段から、そうすれば良いのに(ボソッ >>397の続き
閑話休題
貴官には、討論の基礎について、
まだまだ言いたいこともあるのですが、
きっとスレの無駄になるだろうから、
本職が”代筆”しますよ。 <スレ主の主張>
基地の無力化よりも、米空母撃滅が優先
(補足)
米空母を発見するまでは、基地攻撃を実施するが、
米空母を発見した瞬間から、空母撃滅に全力を傾注する。
基地攻撃がどんな中途半端な状態であったとしても、
以降は空母攻撃最優先に動く。
空母攻撃は、撃沈を目標とする。 <アレ氏の主張>
米空母を発見するまでは、基地攻撃を実施するが、
米空母を発見した瞬間から、基地攻撃がどんな中途半端な
状態であったとしても、空母攻撃最優先に動く。
空母攻撃は、撃破を目標とし、基地攻撃を再開する。
基地の無力化を達成するまで、空母攻撃は実施しない。 >>400の続き
これで良いですか?
不足があるなら、自分の言葉で”清書”して、
書き込んでくださいな >>396 ほんと、そうですよねぇ
部隊長たるもの、彼を規範として任務を遂行すべし
しかし、この後、レスリー少佐に更なる試練が・・・! >>394の続き
”神の如き広い心の持ち主”であるレスリー少佐の
配慮のおかげで、サッチ少佐率いるヨークタウンの
戦闘機隊は、無事に母艦へ着艦できた。
そして、後に紹介するように、
フレッチャー少将に、貴重な敵情を報告することに
成功した。
これは、レスリー少佐の殊勲と言っても
差し支えないですね。 >>403の続き
ところが・・・
「このサッチ少佐が、口頭報告を行っている間に、
ヨークタウンが、敵機に攻撃されようとしている旨の
急報が、電波探知室より届いた。
それで今度は着艦する順番になっていた
レスリー少佐以下のドーントレス爆撃機隊は、
直ちに、その上空より去るように命令された」
(『モリソン戦史』第三巻)p295 >>404の続き
着艦の順番待ちをしている間に、
飛龍を発艦した小林艦爆隊がやってきたのです。
こうなると、収容どころではなくなるので、
SBD隊は母艦上空から離脱し、
エンタープライズに着艦することになった。
そうこうしているうちに、ついに燃料が尽きてしまい、
レスリー少佐と他1機は海上に不時着、搭乗員のみ収容された。 >>405の続き
レスリー少佐にしてみれば、
発艦直後に、爆弾を”投下”してしまい、
腹いせに、日本空母を機銃掃射してやろうと思ったら、その機銃も故障し、
最後は、母艦にも戻ることが出来ずに、海を泳ぐはめに・・・
まったく、ついてないレスリーやねん、ですなぁ
しかし!自機がギリギリの状態にあっても、
まず部下の機体から、先に着艦させる心配り。
やはり、理想の上司ですな! ヨークタウンが被弾した時にサッチ隊は母艦上にいたの? >>407 どうなんでしょう?
記録上は、サッチ隊の着艦が0820時(日本時間)、
小林隊の来襲が0908時なので、
一部の機体は補給を終えて、防空戦闘に加わっていると思いますが、
具体的な数字は・・・これから調べます。 >>407 追記。『空母ヨーウタウン』(パット・フランク/著)によると、
サッチ少佐は、小林隊来襲の時は出撃せず、
友永隊来襲の際には、防空に上がったようです。
>>406の続き
更に、このレスリー少佐の不時着には、
複雑な経緯が隠されています。
前述の通り、ヨークタウンは戦闘機隊の収容を優先しました。
サッチ少佐の戦闘機隊は、出撃時は6機でしたが、
南雲機動部隊との戦闘で、1機が撃墜され、
残りの5機が帰投した。 >>410の続き
5機のうち、1機(シーディ少尉機)は、
被弾による損傷がひどかったため、
順番待ちさえ許される状況ではなく、
いち早く単独でホーネットに着艦した。
ところが、着艦の衝撃で機体の機銃が暴発し、
甲板の作業員に死傷者を出すという事故まで
起こしています。 >>411の続き
同様に、ヨークタウンに収容された残りの4機も
すんなりと着艦できたわけではなく、
最後のチーク准尉機は、着艦に失敗し、
バリケードに突っ込んでしまったため、
一時的に、飛行甲板が閉鎖された。
上空で旋回していたSBD隊にとっては、
さらに待たされる結果となったのです。 >>412の続き
着艦事故の片付けが終わって、
ようやく母艦に降りられるかと思いきや、
「0850時、ヨークタウンの飛行甲板の整備が終了し、
飛行作業が迅速に再開された。
まず、4隻目の日本空母の位置を確認するため、
進出距離250浬の索敵任務に赴く、ショート大尉が
率いる第五偵察飛行隊(SBD10機)の発艦作業が
行われた」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>413の続き
この後、紹介しますが、サッチ少佐の報告に基づいて
4隻目の敵空母を探すための索敵隊を、先に発艦させたのです。
その結果、レスリー隊の収容準備が整ったのが0900時
ほぼ同時に、ヨークタウンのレーダーが、敵編隊の接近を捕捉し、
「全機避退せよ、本艦は攻撃されつつあり」
との避退命令につながったのです。 >>414の続き
0538時に発艦して、0725時に攻撃、
0815時に帰投、実に3時間半を経て、
ついに海上不時着となったのです。 レスリー大尉は仕方なく不時着水すべく海面を物色し始めたがヨークタウンの飛行甲板の
ほうが降り心地が良さそうだった。 >>415の続き
このレスリー少佐の”受難”を振り返るに、
我が方の「即時発進問題」における、ひとつの結末を
描くことができますね。
0530時に、山口少将の具申を採用し、
二航戦艦爆隊の発艦を優先していたら・・・? >>418の続き
上空に待機中の友永隊(ミッドウェー島攻撃隊)は、
さらに旋回を続けることになり、
・瀕死の重傷を負った搭乗員が力尽きる
・燃料切れで不時着する
・損傷のひどい機体で着艦に失敗する
・飛行甲板の片付けで、また待たされる
・そうこうするうちに、次の空襲が始まり、避退を余儀なくされる
こうして、大量の不時着機体を出すことになったかもしれない。 >>419の続き
南雲機動部隊にとって、本作戦の任務は、
「ミッドウェー島航空兵力の無力化」
「米空母部隊の捕捉撃滅」
搭乗員は救助できたとしても、海に沈めて良い機体は
一機も存在しないはず。
もちろん0530時点で、未来のことは誰にも分かりませんが、
即時発進に伴う”得失”を、よく見極めなければならないでしょう。 即時発進と言っても蒼龍と飛龍の飛行甲板には艦爆は並べられていない。
それを準備して発進できるまで小一時間は掛かる
その間、友永隊は赤城と加賀に降りるしか無いが単純に半数は海没するだろうしその間、
直掩の零戦の補給に伴う発着艦作業は困難。
それと艦爆に零戦は付けられるのか?
裸で出そうものなら大きな損害は避けられない上に戦果は僅少ということになりかねない。
一方、マクラスキー隊とレスリー隊はとうに発艦済。
マクラスキー隊とレスリー隊が攻撃しても格納庫が空の蒼龍と飛龍は助かるが赤城と加賀
の運命は史実通りの最期となる。
裸で出した艦爆隊は壊滅的損害を受けているので南雲に残った手駒は皆無。
結果として赤城と加賀を喪失、蒼龍、飛龍は損傷。一方戦果はヨークタウン損傷。
こんな感じかな? 結局、即時発進させるということは友永隊の収容を諦めるということ
それを選択した時点で日本側が出せる攻撃隊は即時発進させるその攻撃隊しかなくなるということになる
その一度きりの攻撃隊が敵の全空母を撃沈でもしない限りは海戦は終わらないわけで
「陸用爆弾でも甲板に穴くらいは…」と思いたい人もいるかもしれないが
首尾よく甲板に穴を空けたところで次の一手はどうするの?という話になる 敵基地機の攻撃のため友永隊は上空待機してたのにこれ以上の待ちはきついよね。
仮にこれを待機し続けて2航戦の爆撃隊を発進できても直後から空母雷撃隊が飛んでくるため
着艦は不可能になるよね。 >>421 まぁ、そうなんですけど
戦史検証の上で、できるだけ「神の視点」は排除しましょう。
次の空襲がいつになるかは、誰にも分かりません。
二航戦発艦後に、収容できる可能性も残されていますので。 >>422 これも同じで、
>友永隊の収容を諦めるということ
には、なりませんよ。
状況によっては、
「それでも、艦爆隊発進を優先する」
という考え方があっても、良いですよね。
ただし、そこには逡巡や葛藤があるはずで、
「誰の目にも即時発進が必要なことは明らかなのに、
水雷屋の南雲は、何も考えずに友永隊収容を優先した」
と、半Do・・・もとい短絡的にしか考えない主張には、
首肯できないというわけです。 >>423 そうですね。ただ「着艦が不可能」かは、誰にも言えません。
だから、司令長官という人間が必要になるのです。
参謀ならば、「艦爆発進優先」と、「友永隊収容優先」と、
どちらも提案することができますが、
決定権は、司令長官にしか無いので、どちらかを選ばなければならない。
それは、何か根拠があって決断するのではなく、
ただ信念に基づいて決めるのです。 >>426の続き
その決断が正しかったかどうかは、
戦闘が終わってみなければ、分かりません。
そして、誤っていた場合、
すべての責任を負わなければならない。
”誰にもできる簡単なお仕事”ではないのですよ。
その指揮官の苦悩に、少しでも寄り添いたい
と思うのが、当スレの役割だと心得ております。 >>425
なるほど、収容を後回しにして艦爆隊の即時発進を選択したとしても
その間に燃料切れになってしまう機体以外については収容できる可能性は失われていないということか
後の展開から見るとそんな機会はなさそうだが、少なくともあの時点ではその可能性は残されていたと
もし護衛戦闘機が普通に付けられるような状況だったらまた違う選択もありえたんだろうか >>428
蛇足かも知れませんが、横から失礼。
>燃料切れになってしまう機体以外については収容できる可能性は失われていない
私もそう思います。その時の一航艦司令部はそう考える方が自然となんです。
友永隊が戻ってきたころと前後して索敵機から「後方ニ空母ラシキモノトモナウ」の報が入ったはずですが、
これを報じた利根索敵機のコンパスに不具合があって、実際よりかなり遠い位置にいるように報じてました。
よって一航艦司令部では、「敵攻撃隊が来るのはもっと先」と考えても無理ないんです。 >これを報じた利根索敵機のコンパスに不具合があって、実際よりかなり遠い位置にいるように報じてました。
利根機は計画通りの索敵線を飛んでいた(コンパスに不具合があったら、全然別の方向に飛んでいったはず)
まあ、利根が自艦の位置を間違えていて、それを基準に索敵機もミッドウェーからの位置を出したから
間違った位置を報告したんだろうな。(だから利根の八戦隊司令部も間違いに気づかなかった)
その報告を受けた南雲の司令部は、八戦隊に指示した索敵範囲内だから、そのまま受け取った。
(一航艦司令部では八戦隊のどの機がどの索敵線を飛んでいるかまでは、把握していなかったんだろう。) >>430
その通りなら利根機の報告先に攻撃隊を飛ばしても空振りするのでは? >>428 神のみぞ知る世界ですな
>>429 利根機のコンパスが原因ではないですね。
そのあたりは、公刊戦史で詳細に検証されており、
図板の作図の誤りと結論付けられています。
>>431 結果論ですが、そうなりますね。>空振り
>>430 テンプレ>>1を確認しよう!
6月3日1640時、索敵計画の詳細が通知されていますが、
「第三・第四捜索線、利根
第五・第六捜索線、筑摩トス」
利根四号機は第四捜索線で、
利根機の報告位置は第五捜索線上なので、
しっかり確認していれば、気付くはずです。
公刊戦史も指摘するとおりで、
八戦隊及び一航艦司令部の怠慢と言えるでしょう。 >>420の続き
最後に残ったのが、ヨークタウン戦闘機隊のサッチ少佐
米海軍は、暗号解読によって、日本海軍の作戦計画を
ほぼ正確に把握し、
基地航空隊の哨戒により、予想通りの位置に
敵空母部隊を発見し、
戦闘機26機
急降下爆撃機85機
雷撃機41機 >>433の続き
計152機を、9人の飛行隊長(>>219)に託して
送り出しましたが、
フレッチャー少将が、正確な敵情を知るには、
ジミー・サッチただ一人に頼らなければならなかった。
実に、空母戦とは難しいものですね。 >>436の続き
閑話休題
先に紹介しましたが、>>217
他にも、
「サッチ少佐は、幾分、夢中になった観察者の
きらいはあるかもしれないが、半時間たっぷり
日本航空母艦に対する攻撃の、興味ある
観察者であった」 (『モリソン戦史』第三巻)p295
敵情について、十分に観察する余裕が
残されていたようです。 >>436
空母戦では、両軍とも、将官の指揮官が敵に対する攻撃を目視していないからね。
佐官クラスの能力が非常に重要になる。 確か利根機の報告する敵艦隊の場所は索敵で飛ぶはずのない場所からであったため
確認のため二式艦偵かなんかを接触のために飛ばしてるけど
飛龍の爆撃隊はどの情報を頼りにヨークタウン攻撃したんだっけ? >>433
ミッドウェーの奇跡だったと思いますが、利根の発進の遅れを草鹿参謀長(南雲司令部)は
知らされていなかったようなことが書いてあった記憶があるのですが、どうなんでしょうね
その場合、第四索敵線の折り返しで利根が発見したとも考えられそうですが >>439
三空母を撃破した後に帰還していくアメリカの攻撃隊の後をついていったんじゃなかっただろうか >>441
そのように書かれた戦記本を読んだけどそうなるとマクラスキー隊は攻撃後も
飛龍の艦爆が発艦するまで現場付近に留まったことになるのが不可解。 >>438 そうですね。特に攻撃隊指揮官クラスが重要
>>439 テンプレ>>1を見よう!
0800「敵空母ノ位置知ラセ、攻撃隊ヲ誘導セヨ」
(阿部司令官、筑摩五号機に対し、飛龍攻撃隊の誘導を命令)
筑摩五号機の触接によるものです。 >>440 発進遅延を知っていたかは、明確に記述
されていませんが、
30分の遅れ+独断でショートカット
により、米空母を発見できた、のようです。
定刻に発進していれば、敵派遣はもっと遅れたでしょう。 >>441 それも誤解されていますが、
帰還する敵機の後を追いかけていったのは、
二式艦偵の方です。
「同機(二式艦偵)は予定地点(利根四号機の報告艦位)に
達したが、敵を発見せず、帰途0800時、敵艦上機1機を
発見し、これを追跡して、敵空母の所在を突き止めた」
(『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)p325
>>442 ですよねー >>437の続き
レスリー少佐の配慮により、先にヨークタウンへ
着艦したサッチ少佐は、直ちに艦橋に上がって、
フレッチャー少将に直接報告した。
「サッチ少佐は、フレッチャー司令官に、
第三雷撃隊が壊滅したことを告げる一方で、
”空母3隻を完全に戦闘不能にしました。
どうやらこの戦いは、我々の目論見通りに進んでいる
ようです”
と報告した」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>446の続き
もう一度、振り返っておくと、>>328
@事前の暗号解読情報により、日本空母は4〜5隻
APBYによる索敵報告では、日本空母は2隻(0300頃)
Bサッチ少佐からの報告で、日本空母3隻撃破を確認(0820頃) >>447の続き
気になる、「残りの健在空母の数」ですが、
サッチ少佐自身は、飛龍の存在について、はっきりとは
報告しなかったようですね。
しかし、その必要はなかったかもしれません。
既述のとおり(>>414)、その直後に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊の接近を探知した。
すなわち、1隻(以上)の(戦闘可能な)敵空母の存在が
明確になったのです。 >>445
小林隊には当初六機の零戦が付いて居たはずだけどヨークタウン上空に達した時は
四機になってた。
それは豊田譲氏の著書に拠ると帰投中の米軍機にちょっかいを掛けて損傷したり弾を撃
ち尽くしたからとなってる。
この帰投中の米軍機はマクラスキー隊では無いということ? >>444
敵の発見はコンパスのずれと遅れが重なってのことで、予定の索敵線を定刻通りに飛んでいたら
それはそれでもっと早くに敵が見つかっていたと豊田穣は書いていますね
あまり詳しくないですけど、索敵の折り返しは来た線から少しずらして帰ってくるようなので
空母の移動も重なって、予定通りなら帰りは隣の索敵線と重なる可能性があったのかもと思ったわけです
利根機の遅れを知らなかったことが前提の話ですが >>446
サッチがこちらの計画通り、と言ってるってことは飛行隊長でも
詰め将棋のような迎撃作戦を立ててるってこと知ってるんだな。
これ不時着して捕虜にでもなったらやばくないか?
検問された時に暗号解読のことは知らなくても今回の迎撃作戦が普通じゃないと
思ったなんてベラベラ喋ったら日本軍は暗号解読されてる疑いありと思うかも。 サッチちゃんは今回の迎撃作戦が普通じゃないと思った
と何故>>451は思ったのか
計画通り進むことは異常なことってわけじゃないでしょうよ >>449 普通に考えれば分かると思いますが、
もし、空母に帰投する敵機についていったのなら、
その機体を攻撃しちゃダメですよね。
せっかく誘導してもらっているのだから、
見つからないように、こっそり尾行しないと。 >>450 公刊戦史に詳しいですが、
>コンパスのずれ
これは自差と言われるもので、コンパスの近くに
磁性を持つ鉄などがあると、狂う現象。
通常は、発進後上空をぐるっと旋回し、
母艦と並行して磁針と針路が一致するのを確認してから
それぞれの索敵線に向かうので、自差が原因とは考えにくい。
そもそも、もし自差が狂っていたのなら、
実際は、ずれた方向に飛行していたとしても、
自身は正しい方向に飛んでいると思いこんでいるので、
報告位置は、予定された索敵線上になるはずです。 >>451 暗号解読の件は、司令官クラスまでで、
飛行隊長といえども、詳細までは知らなかったでしょう。
「(日本にいる)我々のスパイは、良い仕事をやってくれた」
という話もあるほどです。
>>452 サッちゃんの言う「目論見」は、単に
「日本空母を奇襲して撃破する」ってことかもしれませんしね。 >>448の続き
だが、ちょっと待ってほしい。
「敵の健在空母が存在する」と断定するのは、
早計ではないのか?
今、ヨークタウンのレーダーに映った敵編隊は、
”被弾する前の”日本空母から飛び立った機体
かもしれないじゃないか! >>456の続き
そんなひねくれ者がいるかもしれませんが、
もしそうなら、サッチ隊やレスリー隊が帰投する頃には、
すでにヨークタウンは、敵の空襲下にあったでしょう。
ひょっとしたら、マクラスキー隊のように迷子になって
大迂回をやらかしたのかもしれませんが、
世界最強のナグモタスクフォースに、そんなマヌケは
居るまい。 >>457の続き
米攻撃隊が、日本空母を攻撃したのが0730頃で、
そこから離脱して、母艦に帰投したのが0820頃。
彼我の距離は、巡航速度で40分、ざっと100浬程度の
”指呼の間”にあると推測される。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています