なんだ急にまともなこと言い出して

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180112-00054114-gendaibiz-int
 そこで本題である。ではなぜ、北の核を認められないか。

第一の理由は「彼らはテロリスト国家である」。
日本人拉致問題は言うに及ばず、彼らは実際に何度もテロを実行してきた。テロリスト国家には「核を使えば核で報復する」という脅しが効かない。
中ロはこの「脅しの原理」(相互確証破壊=MAD)を理解しているから、核による共存が可能になる。
だが、何をしでかすか分からず、自国民の生命、人権などなんとも思わない独裁者には、反撃の脅しで核使用を思いとどまらせる保証がないのだ。
第二の理由は、彼らがテロリスト国家であるからこそ、核保有を認めてしまえば、別のテロリストに核が流出する懸念がある。
そして第三に、北が核を持てば、韓国や日本も核を持たざるを得なくなる可能性が高い。韓国や日本が自前の核を持たなくても、米国が再び韓国と日本に核兵器を配備せざるを得なくなるかもしれない。
いくら運搬手段が発達しているとはいえ、米国がグアムから反撃するよりソウルや横田、佐世保から反撃する体制を整えたほうが抑止効果は高いだろう。
つまり、北の核を容認できない根本的な理由は世界と東アジア、とりわけ日本の安全と平和が不安定になるからだ。
「盗人にも三分の理」ではないが、北朝鮮の核開発にもそれなりの理由はある。
それを理解したうえで、なぜダメかを指摘しなければ説得力はない。
左派系ジャーナリストの「煽り論」は安倍政権批判の道具にすぎない。彼らこそが「安倍政権こそが悪玉」と煽っているのだ。
そうした論者の言い分にいくら耳を傾けても、頭が濁るだけだ。世界と日本の平和と安全を考える手助けにはならない。時間のムダである。