日本の護衛艦はダメージ・コントロールを重視して、船体と上部構造物の板厚を変えるなど細かい所に工夫することで、排水量を抑えながら強度を出すように建造されている。
そうした航空機の製造も似た細かなノウハウが、全体的な性能を押し上げる一方で、必要とするマンパワーが予算と建造期間を要求するので、どうしても高価なものになってくる。

カタログ・スペックだけを見比べれば、韓国はおろかヨーロッパの同種の艦に比べても割高に感じるだろうが、事故や被弾時の耐久性など、数値には出ない部分で優れている。
逆に言えば、そうした手間を掛けてない、いわゆる商船構造にすれば、おおすみ型輸送艦のように、コスパの優れた艦も建造できるが、戦闘艦としては二級線になってしまう。

誤解の無いように断っておくと、そこまで手を尽くしても、5000t級では触雷しても轟沈せず、乗員の避難が間に合うかどうかで、7000tはないと雷撃には耐えられないとされている。