経済方面は、ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す』(日経BP社)。先進国は、アフリカや
カンボジアにでかけて爆弾落としても選挙やらせて、いやあ民主主義が実現しました、すばらしい、
民主主義こそ経済発展の基盤です、という。でも実は貧乏な国では、民主主義はむしろ紛争を増し、
国の発展を遅らせてしまうことが統計的に示されている。だから先進国は、独裁でもなんでもいいから
まず経済発展させて、それが実現してから民主主義しろと圧力かけるべきだ、というわけ。
実はこれ、実際に途上国で活動する人々はみんな知ってることで、たとえばロバート・ヤング・ペルトン
『世界の危険・紛争地帯体験ガイド』(講談社)には「独裁国が民主主義になったら、とにかくその国を
逃げ出せ、ものすごい殺しあいが始まる可能性が甚大だから」とはっきり書かれている。ちなみに、
この本についてぼくが書いた書評はこちら。

http://blog.livedoor.jp/bisista_news/archives/1272383.html

中国は民主化させるべき。
ちょっと経済発展しすぎたかもしれないが、内陸部などでは格差が広がっているからまだまだ行ける(何が
中国は民主化させるべき。