>>830
> だけども、重粒子を構成するクォークなんかの素粒子って発見は一通り終わったでしょ?重力子とかは知らないけど。
> クォークだったら3種3世代だっけ?理論物理学で予想される素粒子は発見済みで大方の役目は峠を越したんじゃない?
> で、素粒子の詳細を調べたいから、技術が進んで建設出来る様になったリニアコライダーをって話では?

ヨーロッパなどが日本に建設させたがっているILCで一番調べたいのはLHCで発見されたヒッグス粒子の精密測定
他にはダークマターの正体なのでは?と想像されている全く未発見の様々な超対称粒子もあるがILCの加速エネルギーでは当初の計画通りの最大値でも恐らく無理
超対称粒子の生成には極めて大きなエネルギーが必要と予想されるのでLHCのような重粒子衝突型の加速器のほうが有利

> 別に100年以内なんて区切らなくてもいいのでは?そりゃ将来戦闘機とかに応用しようって考えれば気の長すぎる話だけどさ。
> 欧米で科学技術が発展したのって、昔からの錬金術研究の下地が有ってこそだし。100年以上先の事も考えて、国際的に
> 埋没し無い様に地位を確保するってのも、孫やひ孫世代の飯の種と考えてよいとおもう。

だから必要な研究費が極めて巨額になったのが問題
かつての錬金術にせよ電気の発見にせよそれを発見した国の当時の国民総生産や国家予算のと比較しても微々たる費用で行えた
ところが1兆円の加速器となれば日本というかなり大きな国の国家予算の1%を超える
それが問題なのだ
素粒子物理という純粋な知的好奇心に基づく基礎科学そのものをやるのは良い、その理論研究者たちを何十人か終身雇用してやれる程度の経済力は我が国にだってある
問題はその実験のための装置が国家予算の1%あるいは国防予算の6分の1も必要という点だ、たった1つの研究分野、それも100年以上先まで応用の見込めない全くの知的遊戯のためにね

国際的に埋没しないためには将来の国を支える産業の種を多く見つけ育てねばならないが高エネルギー物理はそれとは無縁だ
少額で済むなら全くの遊びでも許されるが、莫大な資金を要するならそのメリットが明確で成果のでるまでのタイムテーブルも明確かつ短くなければならない
それが投資の常識だが高エネルギー物理はその常識を弁えていないから却下ということ