>>497
(続き)
 このような欠陥が生じたのはドイツ軍指導部が艦船の仕様を巡る判断で揺れていたためだと専門家は指摘する。

 2003年に艦船建造の立案が始まった時、海軍は万能型の艦船を望んでいた。バルト海でロシアの駆逐艦と事を構えることができ、
熱帯水域で人道的任務の旗艦として活躍できるような船だ。05年になると、従来型艦船の重火器の全てを搭載する必要はなく、
海兵隊の派遣を含め、地上にいる敵の攻撃にもっと的を絞るべきだと判断した。だがバルト海でロシアが攻撃的姿勢を強めている
ことを踏まえると、この判断は誤算だったようだと海軍専門家は言う。同艦は交代する旧フリゲート艦のほぼ2倍の重量があり、
搭載する武器の追加は極めて難しいという。

 防衛専門家たちによれば、今回のフリゲート艦に絡む混乱は、海軍、軍関連エンジニア、そして政府の防衛装備調達機関が
長年にわたって大型プロジェクトを手掛けておらず、ノウハウを失っていることを示しているという。

 ドイツ国際・安全保障問題研究所の武器調達問題専門家マルセル・ディコウ氏は、新型フリゲート艦について「余りに複雑で、
余りに野心的で、余りにまずい管理の結果だ」とし、「(関係者は)このプロジェクトを徹底的に考え抜かないまま資金を投入した」と語った。
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ドイツはもう、ダメかもしれない・・・