>>156
「レーザー」つまり“LASER”の最初の“L”は“Light”の頭文字、つまりレーザーは光だ
海水はその中に生息するプランクトンや微生物、あるいは溶け込んでいる様々な化学物質によって光を極めて効果的に吸収・散乱してしまう
基本的には青〜緑色に相当する波長の光が海の水に対して透過率が高くなるがこれも海域や季節によって最大透過率の波長は変化する(海水の色が変化するのと同様)ので
高い透過率を確保しようとすれば波長の調整が頻繁に必要


レーザー光線が発明されアルゴンガスレーザーなどで海水青緑色のレーザーが可能になってさほど時間が経っていない1970年前後に
アメリカ海軍は潜水艦の攻撃手段や通信手段としてのレーザーの可能性を盛んに研究したが現在でもレーザーを水中攻撃や通信手段使用していないという事実が
海水は可視光…赤外光は水によって可視光以上に速やかに吸収されるので水中用レーザーで使えるとすれば可視光…を急速に散乱・吸収してしまい
海水中でのレーザーの到達距離が短すぎるので、潜水艦による・への攻撃手段や通信手段としては実用に耐えないということを物語っている

これは個人的な勝手な想像だが、B747を改造して試作したアメリカ空軍の空飛ぶレーザー砲塔のAL-1が搭載している非常に強力なレーザー(この波長は赤外線だったはず)を
周波数変換素子(非線型光学的な効果を用いて周波数を2倍=波長を半分にできる)を1段あるいは2段組み合わせて青緑色の波長の大出力レーザー光を
作れたとしても(変換素子がAL-1のレーザーの輝度に耐えられるか疑わしいが仮に耐えて最良の効率で変換できたとして)、
その大出力の青緑レーザービームが海中で5キロ先まで到達できるか疑わしい
それ以前に空中からの照射でも潜水艦に搭載して海中からでの照射でもその強烈なビームの海中への入射点で爆発的な水の沸騰が起こると思うがそれによる散乱は考えないとしても、ということだ

(誰か具体的なデータに詳しい人がいたら青緑に波長変換したAL-1レーザーの輝度の青緑光の海中での大まかな到達可能距離について教えてくれると嬉しい)