>>582
> 指揮官がその要諦を理解してなくて結局通常戦力ごり押し戦になった、ってな話

あれは各級指揮官にどのように意図の徹底図るかと
教育受けた世代と受け持ってきた戦域の違いによる認識の差を
どのように埋め目標達成するかの問題でもあるのが根が深いとこやね

地上戦で電撃戦的な戦略機動で敵拠点制圧して行く過程で
想定とずれたイラク軍の主力との接触が見込まれた際に
ボイド御大の薫陶受けた世代では戦略機動の継続により
敵野戦軍の拘束と撃破を意図して動き
欧州で対ソ戦でワルシャワ条約機構軍相手に守勢持久図るため
耐えること強く想定していた世代が多い第七軍団では
先行した部隊の具申で敵戦力敢えて過大に見積もって
後続部隊と合流を優先、戦力投入し確実に掃討していくことにした

この上で米側の各部隊の戦域間の調整が徹底されておらず
前進し過ぎてた部隊が停止したり進出速度がちぐはぐになったのもあわさって
結果敵野戦軍逃がすことにつながっていく、みたいなとこがあってな

これ上層部間での命令とか意図の徹底とかとも異なる
下級指揮官の重視すべき判断の基準が、教育受けた世代と
配備された地域の情勢に基くものに最適化されてたため起きてしまった誤断
っていう面もあるのが本当に厄介よな

個々の戦術的な判断と行動は正しいが全体と必ずしも合致していない
その上で司令部側で部隊の進撃が順調すぎて位置情報の更新が間に合わない
トンデモな不備も生じ是正してる最中な以上、どうしてもこの手の錯誤からは逃れられん
その上で時間調整意図した休息挟みつつ部隊進出待ってたら
停戦してしまい敵野戦軍の完全な攻囲・撃滅が行えず後に禍根残したとか
わりとシャレになっとらんわな
データリンクが普及した現在でも示唆に富む戦訓だと思うわー