>>170
リフトファンは1つにまとめるのは良い(元々私の記述もそのつもり)として、問題は偏向ノズルだ
双発戦闘機の場合は各エンジン毎に別々になり偏向ノズルは左右エンジン各1基ずつの合計2基あることになる、なにしろジェットノズルなのだから
片方のエンジンが短時間でも推力低下すると左右アンバランスになってロールモーメントが発生することは避けられない

かと言ってF135-600のような偏向ノズルを使わずリフト力の全てを両エンジンで駆動するリフトファンで確保しようとすれば
旧ソ連時代にスホーイなどが試作したが水平飛行時のデッドウェイトが余りにも重すぎて実用不可とされたVTOL戦闘機の方式
つまり全てのリフト推力を専用エンジンで賄う方式になる

F135とかF9とか大推力のジェットエンジンを使いながら、直飛行モードではそのジェット排気推力を一切リフト用に使わないと非常に効率の悪いVL機になる

> リフトファンは一つのみとかロールポストは両方のエンジンから取り出せるようにするとか

ロールポストの工夫については前のレスで述べたが、双発で左右各ロールポストへの抽気を両方のエンジンから行ったりすると、
片方のエンジンの推力が著しく低下した場合、低下したエンジン側にもう一方のエンジンからの抽気が逆流する事態が発生し得て、
逆流された側のエンジンはコンプレッサー・ストールを始めとするより複雑かつ深刻なトラブルに見舞われかねない

> 片方のエンジンが止まった時のレスキュー策はいくらでも盛り込める

双発戦闘機で垂直モードを実用的な効率で安全に行える方法はあると主張したいのならば、双発エンジンのジェットノズルからの排気をリフト力として使わずに済む
効率の良いリフト力の発生手段を具体的に述べてくれ、あるいは鳥や異物の吸引などが起こっても左右エンジンの推力が絶対にアンバランスにならないと保証できる
手段を具体的に述べてくれ

垂直モードをリフト専用エンジンに任せるソ連方式でなく飛行用エンジンから垂直用のリフト力を得る方式を採用した戦闘機はいままで全て単発だ、試作も含めてね

君が双発VL戦闘機の安全な方法を具体的に示せると主張するなら、スホーイやグラマンやBAeなどの担当技術者全員よりも自分は優秀と主張するに等しいというのは覚えておきたまえ