とりあえず、小説の『MM-9』シリーズを読んでみると面白いよ。MMってのはモンスター・マグニチュードの意味ね。
震災や台風の代わりに怪獣災害のある平行世界の日本で、マグニチュード9クラスの怪獣までの短編を描いた連作集。
ちなみに、登場人物たちは平行世界の存在を知っており、そちらでは怪獣が存在せずに自然災害があるのだと予測している。

彼らの世界は、魔法や神が存在した神話世界から物理世界への移行途中にあり、怪獣に着弾すると、あらゆる兵器は神話世界に戻されて威力が減衰する。
また認識が現実を左右するという、強い人間原理により、強力な怪獣は物理世界を神話世界に変えたり、その神話も捻じ曲げまたりもできる。