ホルスタインさーん

ヒトの精子のしっぽに謎のらせん構造、初の発見
2/27(火) 7:11配信 ナショナル ジオグラフィック日本版
>しかし、低温電子顕微鏡断層撮影法(低温ET)という革新的なイメージング技術のおかげで、新たな事実が明らかになった。
>細胞を拡大して立体的に撮影できるようになったこの技術を精子に応用したところ、
>しっぽの先端部分に左巻きのらせん構造があることがはじめて明らかになり、2月9日付けの科学誌「Scientific Reports」で発表された。
>この発見によって、泳ぐのが上手な精子と下手な精子がいる理由が解き明かされたり、不妊症や避妊の新薬が開発できたりするかもしれない。
(中略)
>すると、鞭毛のおよそ10分の1ほどの終末部で、内側の壁に張りつく左巻きのらせん状の構造が見つかった。
>今のところ、なぜこの構造をもつのかはわかっていないが、著者たちの考えでは、しっぽが伸びたり縮んだりするのを防ぐ役割があるのかもしれない。
>また、卵子へ向かって泳ぐためのエネルギーを供給するのに役立つのかもしれないという。
>ちなみに、2012年に初めて精子の3D追跡を行ったときの結果では、ほとんどはまっすぐ進むが、中にはらせん軌道を描いて泳ぎ「動きすぎ」な精子があることがわかっている。
(中略)
>このらせん構造の機能に関して、もっと多くのことがわかれば、精子がしっぽを動かすメカニズムについてさらに多くのことを解明できるかもしれない。
>鞭毛のことは、分子レベルではまだ完全には理解できていない。
>究極的には、今回の発見は男性の不妊症を解決するのに役立つ可能性もある。
>その原因は、男性ホルモンの量、遺伝子、環境の異常だと考えられる。不妊症の3分の1以上は、男性の側が原因だ。
>不妊症の男性の精子でこのらせん構造を調べて、らせん形状の役割と不妊症の関連を解明できる可能性もある。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180227-00010001-nknatiogeo-sctch