ワシントン条約成立により、補助艦には排水量1万トンの厳しい上限が課せられることになった
そしてそれは空母も例外ではなく、わずかな既存艦を例外として全て1万トンの小型艦としての建造を余儀なくされる

このため、各国とも空母発展の方向性としては偵察戦力以上のものを期待しなくなり
多くても20機程度の搭載量と、一定の速力・攻防力を備えた航空巡洋艦的な艦ばかりとなった




日本が建造した龍驤型は
基準排水量 9800トン、搭載機21機(艦戦12+艦爆9)、速力30ノットで
兵装に14cm砲4門と8cm高角砲4門を装備した
同型は4隻が建造され、第一・第二艦隊に2隻ずつ配備され条約期の主力となる

アメリカはレンジャー型4隻を建造したが
基準排水量 1万0500トン、搭載機28機(艦戦16+艦爆12)、速力25ノットで
兵装は12.7cm高角砲4門のみとした
戦艦に随伴し、その直衛を主任務とすることで武装や速力を妥協したのである
しかし前衛部隊にも空母は必要という声が大きくなってきたことから
次にヨークタウン型2隻が建造される
こちらは基準排水量 9500トン、搭載機16機(艦戦8+艦爆8)、速力32ノットで
兵装も12.7cm高角砲ながら8門を装備した