なお、前方背負い式配置採用に際して艦首方向のバランスは英戦艦を強く意識し設計されており
キング・ジョージ5世級戦艦を観察し内部を類推しながら作られた物であったとされるが
前部背負い式砲塔を支える艦首浮力を得るべく、艦首水線下部が前方にせり出している英国式の艦首構造が
取り入れられていなかったり(停泊時の観察のみであったために気付いていなかったとも言われる)不安な面もうかがえる。
ただ大口径砲採用による主砲配置のシンプル化により攻防性能が大幅に向上し、建造中の米戦艦を凌駕するポテンシャルを秘めていた。

が、海軍のみならず日本全体を大きく揺るがす大事件が二つも発生する。
欧州大戦の勃発と、そして1914年夏、戦艦用主砲等の契約に伴う贈賄が発覚。後のシーメンス事件が勃発する。
欧州大戦の勃発に伴う予算増額に浮かれれていた海軍は冷や水を浴びせられることとなる。
その顛末は置いておくとして、こと戦艦史においては伊勢型戦艦の命運を大きく狂わせることとなった。

・チラ裏
ぶっちゃけ劣化R級戦艦。
より船体が大きいですが、性能の悪いボイラーを大量に突っ込んで馬力を稼いでいるので特に余裕はありません。
この通りに作ると、艦首部の浮力が乏しく航行に支障が出そうですが、それでも史実伊勢より強いかも
しかし事件により・・・どうなる次回!(鋭意制作中)